ヒヴァからアクタウへ、鉄道で国境を越えた42時間|ヌクス経由で列車を3本乗り継いだ話

ウズベキスタン

こんにちは。

ウズベキスタンのヒヴァで4泊した後は、ウスチュルト台地の絶景を見に行くために、観光拠点となるカザフスタン西部の街アクタウを目指します。

ヒヴァからのアクタウへ移動するには、鉄道を利用する方法があります。

今回、私はヒヴァからアクタウまで3本列車を乗り継いで移動しました。

当初はヌクスからアクタウまでの直通列車(所要時間:約21時間)を利用するつもりでしたが、希望する列車が満席。毎日は運行されておらず、かつ予約が取りにくいという、旅行者泣かせのルート(その前に、21時間という所用時間もどうかと思いますが、意外と中央アジアを周遊している旅人には人気のルート)。

そこで、ヌクス〜ベイネウ、ベイネウ〜アクタウと乗り継いで移動することにしました。

この記事では、実際に利用したルートやチケットの手配、鉄道での国境越えについて紹介します。

これからウズベキスタンからカザフスタンへ陸路で移動する方の参考になれば幸いです。

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ヒヴァからアクタウへはヌクス経由で鉄道移動

ヒヴァからアクタウへ移動する場合、ウズベキスタン北西部にある自治共和国カラカルパクスタンの首都ヌクスを経由するルートがあります。

今回利用したのは、次のルートです。

🇺🇿ヒヴァ(ウルゲンチ駅) → 🇺🇿ヌクス → 🇰🇿ベイネウ → 🇰🇿アクタウ(マンギスタウ駅)

ヒヴァから北東約30kmのウルゲンチからヌクスまでウズベキスタン鉄道で移動し、ヌクスからはカザフスタン方面へ向かう国際列車に乗車しました。

オレンジ:列車、ブルー:タクシー(Yandex Go)で移動した区間

ヒヴァ〜アクタウまでの概要

ヒヴァからアクタウまでの旅程
  • ①ヒヴァ(イチャン・カラ)〜②ウルゲンチ駅
    タクシー(Yandex Go)|所用時間:約35分、料金:85,500ソム)

  • ②ウルゲンチ駅〜③ヌクス駅
    寝台列車124Ф|15:42発〜19:10着(所要時間:3時間28分、料金:153,280ソム)

    ※詳細は後述しますが、上記の列車に乗り遅れてしまい、実際に乗車したのは、16:50発のローカル列車(40,000ソム)で20:30過ぎにヌクス駅に到着(この列車はアプリでは出てこない列車で、チケットも駅員から現金購入)

  • ヌクス泊
    早朝出発に備え、駅近くのホステルに宿泊
  • ③ヌクス駅〜④ベイネウ(カザフスタン)駅
    国際寝台列車423Ф|04:26発〜16:18着(所要時間:11時間52分、料金:19,516テンゲ)

    2等コンパートメント

    ※ウズベキスタン側の出国手続きで約2時間停車、ベイネウ到着後も入国手続きで、1時間以上車内で待機

  • ④ベイネウ駅乗り継ぎ待ち
    待ち時間6時間30分

  • ④ベイネウ駅〜⑤マンギスタウ駅
    寝台列車314Х|22:57発〜7:35着(所要時間8時間38分、料金:7,989テンゲ)

    2等コンパートメント

  • ⑤マンギスタウ駅〜⑥アクタウ市街地
    タクシー(Yandex Go)|所要時間:約20分、料金:1,530テンゲ

上記の列車の所要時間は、時刻表記載のもので、実際は遅延等あり、前後する可能性もあります。

また、ヒヴァからウルゲンチ駅までとマンギスタウ駅からアクタウ市街地までの移動も含めて計画しておきましょう。どちらもバスを利用すれば格安で移動できますが、時間がかかるので、タクシーも選択肢に入れておくとよいと思います。

ヒヴァ〜アクタウまでの移動費用

今回の移動にかかった費用をまとめました。

区間交通手段費用
ヒヴァ → ウルゲンチ駅タクシー(Yandex GO)85,500ソム(1,112円)
ウルゲンチ駅 → ヌクス駅ローカル列車40,000ソム(520円)
ヌクス駅 → ベイネウ駅国際寝台列車(2等)19,516テンゲ(6,441円)
ベイネウ駅 → マンギスタウ駅寝台列車(2等)7,989テンゲ(2,636円)
マンギスタウ駅 → アクタウ市内タクシー(Yandex GO)1,530テンゲ(505円)
合計11,214円
※換算レート(2026年6月):1ソム≒0.013円、1テンゲ≒0.33円で算出。
※ウルゲンチ-ヌクス間の乗り遅れた列車は含んでいません

ヒヴァ・ウルゲンチ間、マンギスタウ駅・アクタウ市内間をバス利用+寝台列車を3等車利用にすればもう少し費用を抑えることも可能です。ただし、3等車は冷房がなく、かなり暑くなるそう(実際に乗車した旅人談)なので、夏場はかなりしんどい移動になりそうです。

ウルゲンチからヌクスへの移動〜駅にいたのに、まさかの乗り遅れ!

まずはヒヴァからヌクスへ移動します。

ヒヴァとヌクスの間は、主に以下3つの行き方があります。

  1. ウルゲンチから列車🚊 
  2. ウルゲンチからバス🚍

ウルゲンチのバスステーションは↓ 鉄道駅の近くにあり、1日1便9:00AM発(料金:40,000ソム)

※ヒヴァ〜ウルゲンチはトロリーバスかタクシー移動

3. ヒヴァからタクシーチャーター🚖

私は、15:42ウルゲンチ発の列車を予約しました。

ウルゲンチ駅

ウルゲンチ駅で電光掲示板に迷わされる

列車の発車時刻に合わせて、Yandex Goで14時過ぎにヒヴァを出発、15時前にウルゲンチ駅に到着。

時間にも余裕があり、駅のベンチで待っていた時に、電光掲示板に目が止まり、よく見ると私の列車の時刻が16:50と表示されているではありませんか。

ブハラ-ヒヴァ間の列車も1時間遅延したので、「またか・・・」と思い、そのまま待つことに。

16:30頃、少し心配になり、チケットを見せて駅員に尋ねると、ウズベク語で何かを言われ、状況がわからず混乱していると、英語の話せる青年が間に入ってくれ、

駅員:「その列車はもう発車しちゃったよ」

私:「え?私ずっと前から待ってて、掲示板にも16:50発って出てるよ」

と食い下がると、

駅員:「それは別の列車だよ。今から16:50発の列車に乗れるから、そのチケット(私が購入したもの)は、外のチケット売り場に行って払い戻ししておいで。その後チケットを買い直すといいよ」

わけがわからず、とりあえず、発車時間も迫っていたので、チケット売り場に行って払い戻し。ここでも英語は通じず、Google翻訳を使いながらなんとか払い戻し手続きをしてもらい、1週間以内に購入したカードに返金されるとのこと(実際の返金額は4割弱でしたが、出発後でも返金対応してくれるウズベキスタン鉄道、寛大すぎる)。

買い直したローカル列車のチケット

再び、駅に戻って駅員からチケットを購入(40,000ソム、現金のみ)。

先ほど通訳してくれた青年に「とりあえず水とか冷たい飲み物でも買っておきなよ」と言われ、言われるがまま水を購入。

車内はサウナ状態

時間になり、列車へ行くと、なんと超ローカル寝台列車(自由席)で、エアコンはもちろんない。しかも窓が開いても上の方だけで、風はまともに入ってこず、車内はサウナ状態。

ウルゲンチのこの日の気温

6月のこの日の日中の気温は40度・・・体感はもっと暑かったかも。

じわじわ汗をかいて、体力を奪われる。青年の言うとおり水を買っておいてよかった。脱水症状を起こすところだった。

日没が迫ってきた頃、ヌクスの街が見えてきた

8時半過ぎに無事ヌクスに到着し、数時間だけ寝るためにホステルにチェックイン。

ウルゲンチ〜ヌクス間の鉄道チケットの予約方法

ウルゲンチからヌクスは、ウズベキスタン鉄道の公式アプリから予約できます。

ウズベキスタン鉄道の公式予約サイト:https://eticket.railway.uz

ウズベキスタン鉄道アプリ:Google Play / App Store

★ウズベキスタン鉄道の予約についてはこちらの記事にまとめています。

ウズベキスタン鉄道|タシケント・サマルカンド・ブハラ・ヒヴァの移動と、アフラシアブ号の予約でつまずいた話
こんにちは。ウズベキスタンを旅行するなら、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァの3都市を巡りたいという人も多いのではないでしょうか。私も今回の旅で、この3都市を順番に観光しました。ウズベキスタンの都市間移動は…

ローカル列車の場合は、チケット売り場では販売しておらず、駅構内の端末を持った駅員さんから買いました。オンライン、チケット売り場は、座席指定のある列車しか購入できなさそうで、実際に返金手続きをした際もローカル列車は「ここでは販売していないので、別の場所で買って」と言われました。

※当時は気付きませんでしたが、調べてみると、座席指定のない近郊列車の検索・チケット購入も以下のwebサイト(2026年10月現在テスト運営中)でできるようです

Elektropoyezd · O’zbekiston bo’ylab elektron poyezd chiptasi onlayn
Onlayn elektropoyezd chiptasi sotib oling. Real vaqt jadval, xavfsiz to'lov, 3 til (UZ/RU/EN). UzCar…

ヌクスからアクタウへ列車を乗り継ぎ27時間の大移動

ヌクスで1泊した後、翌朝4:26発の列車でまずはベイネウまで向かいます。

4時前に駅に到着すると、早朝にもかかわらず、すでに多くの人がいました。

国際列車のため、今回はチケットとパスポートチェックがあり、プラットフォームへ出る際は人が群がり若干カオスな雰囲気でした。

ヌクス〜ベイネウ、車内の様子

この列車は、タジキスタンのドゥシャンベからモスクワまでの長距離寝台列車で、私が予約したのは2等のコンパートメント(4人)の上段のシート。

コンパートメントの上段から。エアコンも効いていて快適でよく眠れました。

寝不足だったため、乗車とともに即就寝。

10時過ぎに目覚めると、どうやらテクニカルトラブルで停車中でした。地図を見ると何もない砂漠のど真ん中・・・。数十分程度停車した後、再び列車は走り出しました。

約12時間の長時間の移動になるので、飲み物や軽食を用意しておくと便利です。通路にお湯のタンクがあるので、暖かいお茶やコーヒーなどは淹れられそうでした。

ヌクスで購入した巨大パン・・・数日もちました笑

私は前日ヌクスで購入したパン、スナック菓子、フルーツ、水で乗り切りましたが、同室のドゥシャンベ在住のタジクファミリー(年配の夫婦と20歳前後の息子)は、朝食・昼食時になると、陶器のお皿にティーポット、カップという、ちゃんとした食事(食堂車があるのか?用意してきたのか・・・)をとっていて、少し驚きました。

ランチにはプロフを食べていて、一緒に食べましょうと誘っていただいたり(料理は遠慮しましたが、お茶をいただきました)。

彼らは、タジク語、ロシア語は話しますが、私はロシア語もわからず、Google翻訳を利用して、いろいろ会話しました。とても素敵なファミリーで、一期一会の交流を楽しむことができました。

ウズベキスタン側の出国手続き

12:30頃、ウズベキスタンのカラカルパキヤ(Karakalpakiya)に到着。

ウズベキスタン出国手続きで2時間以上停車

イミグレ職員が列車に乗り込み、部屋までパスポートを回収しにきます。しばらくすると、出国スタンプが押され、パスポートは返却されました。

この時、外国人が取得しなければならない滞在証明(レギストラーツィア)のチェックもありませんでした。

部屋の中もくまなくチェック。スーツケースを開けられることはありませんでしたが、下段のベッドの下の荷物入れなどもチェックが行われました。

そして、約2時間後の14:45にようやく列車は動き出し、カザフスタンへ向かいます。

カザフスタン側の入国手続き

カザフスタン側に入り、移動中に入国手続きが行われるのかと思いきや、16:30頃ベイネウに到着してしまいました。

ベイネウ到着前、車窓からラクダの姿も見られました

入国手続きをしていないのに、、、このまま出ても大丈夫なのか不安に思ってると、同室のタジクファミリーが、「これからパスポートコントロールがあるから、部屋で待っていれば大丈夫だよ」と教えてくれ、しばらく待っていると、今度は一人一人呼ばれ、同じ車両の別室へ。

別室ではカザフスタンのイミグレ職員が待ち構えており、ポータブルのパスポート読み取り機械を使って入国審査。フレンドリーな人で、冗談を言いながらスムーズ入国手続きは終了。

ただし、乗客全員の入国手続きが終わるまで降りることはできず、1時間以上車内で待機することに・・・18時前にようやく外に出ることができました。

ベイネウ駅周辺情報

ベイネウに無事到着し、次のアクタウ行きの列車は22:57発。5時間近く待ち時間がありました。ベイネウ駅には、プラットフォームに売店があり、その他にもエアコンの効いた待合室(チケット売り場)やトイレもあるので、夜間でも安心です。ただし、トイレは有料(100テンゲ)なので、現金の用意が必要です。

チケット売り場兼待合室(右の建物)と待合室(左の赤い屋根の建物)。赤い屋根の建物の先にトイレあり

私は、この時テンゲを持っておらず、たまたまヌクスのホステルで一緒だった中国人バックパッカー(同じ列車でアクタウまで行くことが判明し、乗り継ぎ時間を一緒に過ごしました)が、親切にも100テンゲをくれました。

時間があったので、ベイネウ駅周辺を散策。

駅周辺は絶賛工事中でしたが、道路に出るとちょうど虹が出ていて、なんだか気持ちが晴れやかに。

駅から5分ほどの場所にあるスーパーの建物内にATMがあるので、現金が必要な場合は、こちらで引き出しができます。

パステルグリーンの建物で、supermarketと大きく書かれているのでわかりやすい。

入口を入ってすぐのところにATMがあります。小銭が必要な場合はここのスーパーで崩しておくとラクかも。品揃えもまあまあ良かったので、次の列車での食べ物・飲み物も調達できます。

ベイネウからアクタウへ

ベイネウで5時間ほど時間を潰し、いよいよアクタウに向けて出発。22:25頃、列車が到着。

この時プラットフォーム手前に停車していた列車に乗ろうとしたら、乗せてもらえず、奥に停まっている列車だと言われ、だいぶ回り込んで、隣の列車に乗車。(非常にわかりずらいですが、とにかく聞きまくるしかない・・・)

この列車に乗り込んだ後は、即寝落ちしたようで、気づいたら朝。アクタウに到着していました。

到着後は、隣の列車をまたいで駅の外へ・・・

ちなみにベイネウでもそうでしたが、列車が一番手前(駅側)のプラットフォームに停車しない場合は、隣の列車を通って出なければなりませんでした・・・なんともワイルドな移動で、ここがまあまあの難所・・・スーツケースを持っていると地獄です。

ただ、周りの人が誰かしら荷物を持ち上げたり、下ろすのを手伝ってくれます(みなさん、とても優しい)。

アクタウ(マンギスタウ駅)到着後は、Yandex Goでアクタウ市街地の宿まで移動しました。駅前の駐車場付近は車がごった返していて、配車した車がなかなか見つからず・・・。ドライバーに電話して(英語は通じない)なんとか見つけることができましたが、Yandex Goを使う場合は、駅から少し離れた、見つけやすい場所から呼んだ方がスムーズかもしれません。

国際列車の予約方法と注意点

ヌクス-ベイネウ間の国際列車および、ベイネウ-アクタウ間の列車のチケットは、以下のwebサイトで購入できます。

国際列車の場合は、チケット購入時にID(パスポート)情報の入力が必要になります。乗車時にもチェックされるので、入力間違いのないようご注意ください。

ヌクスからアクタウの直通列車(所要時間:約21時間)も空席があれば、こちらのサイトから購入可能です。アクタウまでの直通列車が満席でも諦めるのはまだ早い。さらに時間はかかりますが、今回私が利用したヌクス-ベイネウ/ベイネウ-アクタウで分けて検索してみると空席が見つかる可能性もあります。

チケット予約をせず、当日チケットが購入できず、やむ無く1泊するというバックパッカーもいたので、この区間はチケット予約しておくことを強くおすすめします。

まとめ

今回は、ヒヴァからアクタウまで、ヌクス、ベイネウを経由して鉄道での大移動。

直通列車が満席でも、区間を分けることで移動できる場合があります。ただし、列車の運行日や空席状況、乗り継ぎ時間などを確認したうえで計画することをおすすめします。

私はウルゲンチ〜ヌクス間の列車にまさかの乗り遅れるという失態をおかしてしまい、一瞬詰みかけましたが、駅員さん、現地の青年のヘルプにより、なんとかヌクスまで辿り着き、国際列車にも無事乗ることができました。

そして、たまたま居合わせた現地の人々や旅人たちとの交流は、忘れられない思い出となりました。

ただ、ヒヴァからの移動も含めると、アクタウの宿に到着するまで実に42時間・・・。真夏のウズベキスタン・カザフスタンの列車での国境越えはなかなかの耐久レースで、もう2度と経験したくないなと思いました笑

ウズベキスタンからカザフスタンへ陸路での移動を予定している方の参考となれば幸いです。

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ウズベキスタン・カザフスタンの国際列車移動の記事が、次の旅の参考になったり、「行ってみたいな」と思ってもらえたら嬉しいです。もしよかったら、コーヒー一杯分のサポートをいただけると励みになります☕

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