こんにちは。
ウズベキスタン旅の3都市目は、城壁に囲まれた旧市街イチャン・カラが丸ごと世界遺産になっている街ヒヴァです。イチャン・カラは、保存状態がよく、街全体が博物館とも言われていて、期待が高まります。
サマルカンド、ブハラと巡ってきましたが、個人的には、この3都市の中でヒヴァが一番好きでした。ヒヴァには4泊しましたが、観光地でありながら、客引きもほとんどなく、静かな路地を歩いているだけで心地よい。滞在中は、路地裏を散策したり、暑い日中は無理せずカフェや宿でのんびりしたりして、ゆったりとした時間を過ごすことができました。
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イチャン・カラ共通入場券、買うのか問題
イチャン・カラの主要観光スポットを巡るには、イチャン・カラ共通入場券が必要になります。
イチャン・カラ共通入場券は250,000ソム(約3,400円、2026年6月現在)で、2日間有効。西門前のチケット売り場をはじめ、他の門でも販売されていました。

以下は共通入場券は利用できず、別途入場券の購入が必要です。
- アクシェイフ・ババの見張り台(100,000ソム)
- イスラム・ホジャ・ミナレット(100,000ソム)
- 城壁の上(北門・南門各40,000ソム)
サマルカンド、ブハラを観光した後、モスクや霊廟などの豪華な建物や装飾を短期間で見すぎてしまい、若干お腹いっぱいに。ということで、今回私はヒヴァでは観光スポットを「制覇」することはせず(共通券は買わず)、城壁とイスラム・ホジャ・ミナレットのみ個別にチケットを購入して見学しただけで、その他は静かな路地を歩いたり、カフェやレストランの屋上から景色を眺めたりして過ごしました。
南門を通りかかった際、チケット売り場のおばちゃんに手招きされ、チケット売り場に入って行くと、ガイドブックを見せられ、熱弁。「共通入場券は買ったの」と聞かれ、「買ってないよ」と答えると、、、共通券買わないなんて・・・何しにきたの?!みたいな態度で驚かれました(ですよね?すみません笑)
今も人々の生活が息づく世界遺産イチャン・カラの路地散策
イチャン・カラは今も実際に人々が暮らす場所で、城壁の中に今も約300家族、2,600人ほどが生活しているのだそう。

世界遺産に登録され、観光地化もされているのに、ちゃんと生活の気配がある街。

路地を歩くだけで、人々の生活を垣間見ることができたり、さまざまな発見があります。

洗濯物が干してあったり、軒先にベッドが置かれて、寝ている人がいたり(暑すぎて外で寝てるの?なぜ?)。

日中は強烈な暑さで人通りもまばら。

それどころか、場所によっては、人の気配がなく、ゴーストタウンのような路地も。

左右に歴史的建造物に挟まれた路地もこの通り。なんだか異世界に1人取り残された気分にすらなってしまうのです。

夕方になると少しずつ人が増え、ライトアップが始まる頃から、日が沈んだ後まで、表情がどんどん変わっていくのもまた趣があり。

日が暮れて涼しくなると、どこからともなく子供達が外に出てきて、広場や道は、子供たちの遊び場へ。
世界遺産の中で暮らすのってどんなだろう・・・と思ったりしてみたけど、彼らにとっては何も特別なことではなく、ごくごく普通の日常なんだなとしみじみ。
路地で見つけたイスラム芸術の粋+@
イチャン・カラでは、路地を歩いているだけで、ハッとするような美しいイスラム芸術に出会えます。

工房のような場所の軒先には、緻密な彫刻装飾が施された柱が無造作に置かれていたり。

建物の入口のドアも手の込んだ装飾が見られます。

年季の入った古いドアは、違う時代にタイムスリップした気分に。

こちらはクラフト教室かショップの入口だったか。カーペットやテキスタイルが無造作に置かれているだけなのに、目を奪われてしまったり。

イチャン・カラのマンホールもスタンプのようで可愛い。2021年ということは、まだ新しいんですね。

そして、極め付けは美猫。可愛すぎてなかなかその場から立ち去れないじゃないの!
イチャン・カラの4つの門
イチャン・カラの城壁には、東西南北にそれぞれに出入り口となる門があります。
西門(オタ・ダルヴォサ門)
西門(オタ・ダルヴォサ門/Ota darvoza)の外には、観光バスも停まれる大きな駐車場があり、メインのチケットカウンターがあります。

門には、バーコードをかざして入る改札バー(機能していない)があり、チケットがないと入れないかも、と一瞬心配になりますが、普通に通れます。たまに警備(係員?)の人に止めれることもありましたが、中のホテルに泊まってると言えば、問題なく入れました。
夕方以降は、係の人もいなくなります。
北門(バグチャ・ダルヴォサ)
北門(バグチャ・ダルヴォザ/Bagcha Darvoza)は、車の出入りも多い門。門の両側の塔に上のグリーンのタイル装飾のドームが印象的。

こちらは、特に引き止められることもなく普通に出入りできます。門の中には、小さなショップと、チケット売り場があり、北門の城壁はこの門の側の階段からアクセスできます(有料、後述します)。
東門(パルヴァン・ダルヴォザ)
東門(パルヴァン・ダルヴォザ/Polvon Darvoza)も西門と同様に改札バー(機能していない)があり、警備(係員)がいます。こちらも呼び止められた場合は、宿泊者だと言えば、通れます。夕方以降は無人。

東門は、こぢんまりとしていますが、ブルーの装飾が美しい。
東門の先は、整備された遊歩道があり、気候のよい季節は散策にもよさそうです(夏は暑すぎてムリでした)。

東門の内部は土産物屋が軒を連ねていました。
南門(トシュ・ダルヴォザ)
南門(トシュ・ダルヴォザ/Tosh Darvoza)は、4つの門の中では、一番人通りが少なそうな門。

南門付近は、イチャン・カラの中でも、住居が多いのか、どちらかというとローカルな雰囲気。ただこちらも北門と同様に車の出入りができ、城壁の上にも登ることができます。料金は北門と同様40,000ソムでしたが、訪れたのが日中で暑すぎて登りませんでした。

城壁の外はこのようにドームが並んでいる場所もあり、興味深かったです。
城壁の上から眺める旧市街
イチャン・カラは城壁に囲まれた街。東西南北に門があり、北門と南門からそれぞれ城壁の上に登ることができます。
一周できるわけではなく、西側と東側、それぞれ途中までですが、イチャン・カラを見渡せる貴重な場所です。今回私は、北門の城壁に登ってみました。
北門のチケット売り場(ここで共通券も購入可)で料金40,000ソムを払うと、城壁に上がる階段の扉を開けてもらえます。

訪れたのは夕暮れ時。北門の真上にはポコポコとドームがいくつかあり、北門の塔のグリーンの鮮やかなドームも印象的。

城壁の高さは8〜10メートルほどあり、上から見下ろすイチャン・カラの屋根の連なりは、地上からとは異なる景色。

城壁の上は割と幅があり、比較的歩きやすい。水やりをする人、洗濯物など人々の暮らしぶりも垣間見られました。

西側は、アクシェイフ・ババの見張り台の手前で行き止まり。ちょうどサンセット時で見張り台の上には多くの人の姿が見られました。

壁には、等間隔にこのような銃眼があり、ここから外の様子を覗くことができます。

夕暮れ時の静かな時間を堪能した後、いざ降りようとしたら、入口のドアに鍵がかけられて出られない!
少し離れたところにいた係の人に何度か呼びかけて、ようやく気づいてもらい開けてもらえました。20時(夏季)で閉まるのか、もうだれもいないと思ったのか、、、ちょっと焦りました笑
サンセット前に登る場合は、何時にクローズするか念の為確認しておいた方がよいかもしれません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入場料 | 40,000ソム(約540円)※現金のみ |
| 所要時間 | 30分程度 |
カルタ・ミナル|未完のまま、ヒヴァの象徴になった塔

滞在中、何度も見に行ったのが、カルタ・ミナル(「短いミナレット」の意)。西門から入ってすぐのところにあり、この周辺はいつ行っても賑やか。
遠目にも分かる、ずんぐりとした青いタイル張りの塔で、写真で見るよりも実際の直径はかなり大きく、迫力がありました。

実はこの塔、当初は中央アジア最大、高さ70〜80メートル(一説には110メートル)になる予定だったそうです。1852年に建設が始まりましたが、建設主だったムハンマド・アミン・ハーンが1855年に亡くなったことで工事が中断し、そのまま再開されることなく今に至ります。現在の高さは29メートルほどで、計画のおよそ3分の1。
言い伝えでは、ブハラの統治者がこの壮大な計画を知り、「ヒヴァで完成させたら、同じ職人にブハラでもっと高い塔を造らせよう」と密約を交わしたとされ、それを知ったハーンが激怒して職人を殺そうとし、職人は逃げて未完のままになった・・・という逸話も残っています。
真偽のほどは分かりませんが、ブハラのカラーン・ミナレットにまつわる「チンギス・ハンが頭を下げた」逸話と並べると、2つの街のミナレットにまつわる物語の対比が面白いところです。

未完であることが、かえってこの塔を唯一無二の存在にしている。そんな場所でした。そして、日が暮れて、ライトアップされた姿もまた美しい。

隣に建つムハンマド・アミン・ハーン・マドラサは、入口の門のみ見学。青の細かい装飾が美しく、カルタ・ミナルとあわせて写真映えするスポットでした。
イスラム・ホジャ・ミナレット|ヒヴァで一番高い塔
城壁内にはもう一つ、象徴的なミナレットがあります。

高さ56.6メートル、ヒヴァで最も高い建造物であるイスラム・ホジャ・ミナレットです。
こちらの塔は、登ることができ、ヒヴァや周辺の景色を一望することができます。

階段の段差が高く、体力が入りますが、3〜4分で登ることができ、展望台からの景色は一見の価値があります。
実際に登った体験や、頂上からの景色については、別記事で詳しくまとめています。

イチャン・カラのブロンズ像を探せ
イチャン・カラには、あちこちに昔の人々の暮らしぶりを思わせるブロンズ像があり、見つけるとついつい立ち止まって見てしまいました。どれもコミカルで可愛らしく、興味深かったです。

こちらは、西門近くにあるキャラバン像。シルクロードのオアシス都市を象徴しているのか、ロマンが感じられます。

カルタ・ミナル前にある、お茶を飲みながら談笑する男性像。めっちゃ笑ってるやん!楽しそうで、こちらも笑顔に。

クフナ・アルク前は、メロンを食べる少年たちの像。ヒヴァのあるホレズム地方は、メロンの産地として有名だそう。肥沃な大地で育つメロンはとっても甘くて美味しいんだとか。この像は、そんなヒヴァの特産品のメロンを象徴しているのかしら。

庭園のような場所には、笛を吹いたり、太鼓を叩いたりする音楽隊の像も。

別の広場にも演奏者や踊り子の像。伝統音楽や舞踊など豊かな文化的側面も感じられます。
ヒヴァを訪れる際は、ぜひブロンズ像にも注目してみてはいかがでしょうか。
泊まった宿|Muhtasham Hotel(城壁内・北門近く)
ヒヴァでは、城壁内、北門を入ってすぐの立地にあるMuhtasham Hotelに宿泊しました。
当初は3泊の予定でしたが、居心地がよく1泊延泊しました。

おそらく家族経営で、受付スタッフの男性は英語が話せて、フレンドリー。夕方になると近所の子どもたちが集まってきて、その男性スタッフが遊び相手になってあげている、面倒見の良さそうなお兄ちゃんといった感じ。必要以上のことは話さないけれど、程よい距離感が心地よかったです。


部屋はベッドのみのシンプルなダブルルーム。ベッドのみで部屋自体は狭めでしたが、天井が高いためか圧迫感はそれほど感じませんでした。部屋に対して、バスルームが広め・・・ウズベキスタンあるあるなのか、これまで宿泊したホテル全てがそんな感じでした。
シャワーの排水がやや詰まり気味だったのが気になりましたが、それ以外は特に不満もなく快適でした。


2日目の朝、朝食を食べに部屋から出てみると、テーブルに小皿が並んでいてびっくり。どこに座ったらよいかオロオロしてたら、どうぞそこに座ってと。席についた後、目玉焼きとソーセージを小麦粉の生地で包んであげたもの、ノンが追加ででてきました。ドリンクはセルフサービス。
日によってビュッフェ形式になってる時もあったので、その日の宿泊人数に応じて変更しているのかも。
城壁内の個室・朝食付きで、1泊17USドル程度(2026年6月)はなかなかお値打ち。イチャン・カラ内は、北門と南門から車も入ることができ、こちらのホテルは北門を入ってすぐの場所にあり、駅からタクシーでホテル前まで行くことができるのも便利でした。
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まとめ
ヒヴァのイチャン・カラは、城壁に守られた小さな旧市街に、今も人々の暮らしが息づく、ウズベキスタンの中でも独特な空気感。観光スポットを巡るだけでなく、ぜひ夕方から夜にかけての時間帯を、ゆっくり過ごしてみてほしい街です。
ちなみに朝は日中よりはマシとはいえ、8時頃でもすでに暑かった。朝散策するなら6時台とかが良いかもしれません。
また、今回は観光スポットを効率よく回るタイプの旅ではなかったので、4泊という長さも、灼熱のヒヴァを乗り切るには長すぎず心地よいペースでした。日中の猛烈な暑さの中は無理をせず、朝や夕方以降に外に出る、そんなリズムが、ヒヴァの空気感にちょうど合っていたように思います。
ヒヴァの歴史的背景を詳しく知りたい方には、ガイド付きツアーもおすすめです。
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