こんにちは。
サマルカンドの中心にあり、圧倒的な存在感を放っているレギスタン広場。私が訪れたのは6月中旬でしたが、とにかく暑かった!巨大な広場なので、夏場の観光はきついと感じました。それでも、規模感も装飾も、サマルカンドで見たなかで一番の見応えで、圧巻。
まさに「ザ・観光地」で、民族衣装を着て撮影している旅行者も。

今回は、レギスタン広場の3つのマドラサの見どころと、無料で見学できる夜のプロジェションマッピングについてレポートします。
レギスタン広場とは
レギスタン広場は、西側のウルグベク・マドラサ(15世紀初め)、東側のシェル・ドル・マドラサ(17世紀前半)、そして北側のティラカリ・マドラサ(17世紀半ば)の3つの巨大な神学校が向かい合って建てられおり、ユネスコの世界遺産「サマルカンド―文化交差路」の中心となっています。
「レギスタン」は「砂の場所」を意味し、かつては人々が集まる公共の広場でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入場料 | 100,000ソム(約1,350円) ※カード払いは手数料がかかり、101,800ソム(2026年6月現在) |
| 所要時間(目安) | 約1.5時間 |
| 支払い | カード可 |
壮麗な装飾が生まれた理由
レギスタン広場にある説明文によると、ティムールの生まれ故郷、シャフリサブス(サマルカンドの南約80km)に残る夏の宮殿アクサライの門には、こんな碑文が刻まれているそうです。
「我らの力を疑うなら、この建物を見よ」
ティムール朝創始者のアミール・ティムールは、14世紀後半、中央アジアの広い範囲を征服して大帝国を築いた人物で、建築を自らの権威を示す手段と考え、征服した地域から集めた職人たちの技術を結集して、首都サマルカンドの街を築いたとされています。
イラン、インド、アラブなど各地から来た職人たちの技が混ざり合い、独自の装飾様式が生まれました。レギスタン広場の圧倒的な装飾の密度は、こうした背景から生まれたもののようです。

シェル・ドル・マドラサ(東)|ファサードに描かれた顔のある太陽

シェル・ドル・マドラサは17世紀前半に建てられ、ウルグベク・マドラサと向かい合う位置にあります。

正面のファサードに、顔のようなものが描かれているのが特徴。イスラム教では人物の表現を避けるイメージがあったので、珍しいなと思い、調べてみると、シェルドルとは「ライオンを持つ」という意味だそう。
入口の上には、ライオン(トラのようにも見えます)が白い鹿を追いかける場面があり、ライオンの背に、人の顔をした太陽が昇っています。聖なる場所では動物や人を描かない習慣の例外として紹介されることが多い装飾。
太陽の顔については、支配者の力を表しているという説や、ゾロアスター教など古い信仰の影響とする説などがあり、意味は一つに定まっていないようです。
中庭のイーワーンとムカルナス


内部は、中庭を中心に建物が立っています。

中庭に面した建物には、アーチ型にくぼんだ空間(イーワーン)の天井付近に、ムカルナス(蜂の巣のような立体的なイスラム建築に特有の装飾)が見られました。小さな凹みを積み重ねて陰影を作り、四角い壁から丸い天井へとなめらかにつなぐ役割もあるそう。
壁一面を覆う幾何学模様のタイルや、中央の透かし彫りの窓と合わせて、細部の作り込みにうっとり。
ファサード左側の広間
正面の門に向かって左側、ミナレットと門の間あたりにある入口から中に入ると、壁も天井も金色の装飾で埋め尽くされた、ドーム天井の広間がありました。

天井の中央には、放射状のひだのある金色のドームがあり、四隅の上部には、ムカルナスが重なっています。
壁の下部は、青い文字装飾の帯と緑のタイルが並び、上部の金色の華やかさと対照的で、どこか落ち着いた雰囲気。


現在は、古い写真の展示のほか、中央にテーブルが置かれており、イベントや休憩スペースとして利用されているようでしたが、この部屋がもともとどのような用途だったのかは不明・・・。
中庭に入る入口とは別なので見落としてしまいそうが、こちらの部屋の装飾も美しく一見の価値があります。
ティラカリ・マドラサ(北)|青と金の装飾が美しいモスク
続いては、広場の北側にあるティラカリ・マドラサ。

ティラカリ・マドラサは17世紀半ばに完成した、レギスタンで最も新しい建物です。

ティラカリとは「金で覆われた」という意味を持ち、礼拝堂内部はその名の通り、金箔とブルーのタイルで覆われた煌びやかな空間。思わず息を呑む美しさ。しばらく見惚れてしまいました。


そして、伝統衣装を着たウズベクマダムもたくさん見かけました。

街中で見かける時はエキゾチックに感じますが、こうした空間にいると、建物の装飾と衣装の柄がすごくマッチしていて、美しいなと感じました。

中庭も美しく、木陰でひと休みするのにちょうどよい場所でした。

周辺の建物にや土産物屋が軒を連ねています。たまたま入ったタイル屋には、富士山など日本をモチーフにしたタイルがありました。お店の人はタイル職人だそうで、イスラムタイルについて色々説明してくれました。タイルの色味は全て天然の鉱物原料を使ったものだそうで、産地によって微妙なブルーの色味の違いがあるそうで興味深かったです。
ウルグベク・マドラサ(西)|博物館と観光客の憩いの場の中庭
最後に訪れたのが西側に位置するウルグベク・マドラサ。

こちらは、15世紀初めに天文学者としても知られるティムール朝の君主ウルグベクが建てた、レギスタンで最も古いマドラサです。

当時は天文学や数学を教える学問の場でもありました。


ウルグベク・マドラサでは、博物館の展示が興味深かったです。写本のようなものや、彫刻などの美術品などが展示されていました。特に金色の皿は、細かい彫刻が施されていて、その精巧さに見入ってしまいました。
ビデオ上映がある場所で座って見ていると、現地の旅行者(学生)に話しかけられておしゃべり。ウズベキスタンの人たちは、人懐っこい。

中庭では、子供たちが楽しそうに遊んでいてほのぼの。
夜のレギスタン広場|壮大なプロジェクションマッピング

昼間とは別に、夜もレギスタン広場を訪れました。ライトアップが美しすぎる。

21時前に行ってみると、広場の前にすでに多くの人が集まっていて、何かが始まるのを待っている様子でした。
何が始まるのか分からないまま、なんとなく私も待っていたら、21時に突然プロジェクションマッピングが始まりました。

ギリギリに着いたわりには、最前列の良い場所を確保できましたが、始まると同時に、両脇から人がどっと詰めかけてきて、少し押されて驚きました。

20分ほど続いたプロジェクションマッピングは、サマルカンドの歴史を描いた壮大な内容で、言葉は分かりませんでしたが見応え十分。昼間とはまったく違う表情のレギスタン広場を見ることができ、おすすめです。


開催日や時間は変わることがあるので、プロジェクションマッピングを目当てに訪れる場合は、事前に最新情報をご確認ください。
まとめ
レギスタン広場は、3つのマドラサそれぞれに違った見どころがあり、間違いなくサマルカンド観光のハイライト。
プロジェクションマッピングは毎日行われているかは要確認ですが、ライトアップだけでも素晴らしく、昼と夜、どちらも訪れる価値があります。
★サマルカンド観光モデルコースや、実際に泊まった宿については、こちらの記事でまとめています。

★レギスタン広場と並び、サマルカンド必見の観光スポット「シャーヒズィンダ廟群」についてはこちら

装飾の意味や歴史的背景をより深く知りたい方には、ガイド付きツアーもおすすめです。
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