こんにちは。
エヴォラから日帰りで訪れたのが、エストレモス。エヴォラから北東へ約45km、バスで40分ほどの距離にある、大理石の産地として知られる街です。
実はエヴォラのローマ神殿に使われている大理石も、このエストレモス周辺で採れたものだそう。ポルトガル産の大理石の9割を産出するというこの地域は、「白い金」とも呼ばれるほどの質の高さで知られていて、街の象徴である城塞の塔(トーレ・デ・メナージェン)も、総大理石造りという贅沢な建築です。
特別大きな観光名所があるわけではないのですが、丘の上の城塞から麓の街並み、さらにアズレージョ(ポルトガルタイル)博物館まで、歩くほどに趣のある景色に出会える、日帰りにちょうどいい街でした。
エヴォラからの行き方
エヴォラ・バスステーションから、Rede Expressos社のバスで約40分。

窓口に係員がいないこともあるため、オンラインでのチケット購入がおすすめです。オンラインチケットの場合は、乗車時にQRコードを係員に見せて、端末で読み込んでもらう形式でした。
私が訪れた2025年12月の料金は片道8€でしたが、現在は3.10〜7.95€と幅があり、時期によって価格が変動する可能性があります(最新の料金はオンラインもしくはアプリ確認してみてください)。
エストレモスのバスステーションは、街の中心部から東に徒歩10〜15分ほどの場所。歩ける距離ですが、バスの本数が限られているので、バスで訪れる場合は移動時間も念頭に入れておく必要があります。
エストレモスの観光スポット
エストレモスの見どころはそれほど多くなく、中心部にコンパクトにまとまっているので、徒歩で見て回ることができます。
街自体が可愛らしく、建物やアズレージョが好きな方であれば街歩きだけでも十分に楽しめます。
丘の上のエストレモス城
まず最初に訪れたのが、高台にある城塞エリア。


城壁に囲まれた旧市街エリア自体はかなりコンパクトで、東の太陽門(Porta do Sol)から西のサンタレン門(Porta de Santarém)まで300メートルほどしかなく、これといった見どころが多いわけではありませんが、街並みそのものを楽しむのに向いています。
エストレモスは、サンティアゴの巡礼路の一つである「カミーノ・ナセンテ(Caminho Nascente)」の宿場町だそうで、ところどころで帆立貝のマークも見られました。

高さ27メートルの大理石造り中世の立派な塔(Torre de Menagem)がそびえる城は、現在ポサーダ(Pousada Castelo Estremoz)として利用されており、宿泊可能です。
城壁内には、レストラン・カフェも数軒あり、お城のすぐ隣にある聖イザベル女王礼拝堂(Capela da Rainha Santa Isabel)のテラスからは、エストレモスとアレンテージョの景色を一望できます。


ポルトガルらしい広大な平原が広がる景色で、しばらく見とれてしまいました。


近くにある聖マリア教会(Church of Santa Maria)も趣のある佇まい。内部の見学はできませんでしたが、ポーチのゴシックのヴォールトが美しかったです。
サンタレン門の東に広がる居住区
城塞の西側サンタレン門を抜けて少し下ると、居住エリアが広がっています。

オレンジ色の屋根と白壁の街並みが印象的です。この白い街並みと、その先に広がるアレンテージョののどかな景観とのコントラストがとにかく美しく、個人的にこの景観にはかなりグッときました。

スペインのアンダルシア地方をはじめ、地中海沿岸部のイスラム文化の雰囲気が感じられます。白壁に映える青や黄色のペイントが美しい。


観光客の姿もちらほら見かけましたが、その他は犬や子供が駆け回り、地元の人々の暮らしぶりが垣間見られました。


住宅街の南側にあるエヴォラ門は、その名の通りエヴォラの方向を向いています。門の外には橋がかかっていました。
麓の街(新市街)
旧市街を後にして、再びエストレモスの城下町(麓の街)を散策。


立派な教会や、街のあちこちに施されたアズレージョが目を楽しませてくれます。


石畳の装飾も見ていて楽しい。街自体はかなりコンパクトですが、景観が美しく、歩いていて飽きません。
ベラルド・エストレモス博物館
散策中にたまたま見つけたのが、ベラルド・エストレモス博物館(Museu Berardo Estremoz)。
13世紀から現代までのアズレージョをはじめとするイベリア半島(スペイン含む)のタイルコレクション(4500点以上)が展示されています。

リスボンのアズレージョ博物館が休館中だったので、ここでアズレージョを堪能できて、思わずテンションが上がりました。


様々な時代のカラフルなタイル装飾が並び、見応え十分です。

中庭には、噴水や背の高い椰子の木が植えられており、気持ちの良い空間が広がっています。


観光シーズンではないから?か、館内はほとんど人もおらず、じっくり見学することができました。
入場料は3.50€で現金のみ(2025年12月現在)でした。紙幣で払おうとしたら、お釣りがないとのことで、小銭をかき集めても3.30€ほどしかなく・・・、その金額で快く入れてもらえました笑(おおらかな対応がありがたかったです)。
噴水広場(Lago do Gadanha)
街の中心にある噴水広場も絵になる一角。

丘の上の城塞も見渡せます。
Igreja dos Congregados
こちらは外壁のみの鑑賞でしたが、立派な佇まいの教会でした。

教会前は噴水があり、カラフルなライトに彩られていました。夏は、子供の遊び場になってそう。
旧駅舎(Antiga Estação de Comboios)

バスターミナルの前にある旧駅舎は、中には入れないようでしたが、外壁に施されたアズレージョが美しく、見応えがありました。

バスでエストレモスを訪れる場合は、必ず通りかかるので、目にとまるハズ。
エストレモスのローカルカフェで休憩
ランチのタイミングを逃してしまい(気づけばランチ時間が過ぎていました)、帰りのバスまでの合間にローカルカフェへ。
Pastelarias Mil Rosas
ショーケースにスイーツ各種が並び、指差しで注文。
注文したのは、パイ生地を何層にも重ねた「ミル・フォーリャス(Mil Folhas)」という、ポルトガル版ミルフィーユと、アバタナード(ポルトガル版アメリカーノ)。

ミル・フォーリャス店内でいただく場合はカットして提供してもらえます。合計3.50€とお手頃価格。
ケーキは甘めで、正直好みからは少し外れましたが、コーヒーは美味しかったです(激甘スイーツに濃い目のポルトガルコーヒーはピッタリ)。
ミル・フォーリャスはローカルカフェでよく見かけるタイプのスイーツなので、街歩きの合間にもし気になったら試してみてください。
まとめ
特別大きな目玉があるわけではないけれど、丘の上の城塞から麓の街並みまで、歩くほどに趣のある建物やタイル装飾に出会える、ポルトガルらしさを存分に感じられる街でした。約4時間の短い滞在でしたが、中心部だけなら十分に観光できるコンパクトさも、日帰りにはちょうどよかったです。
今回、私はエヴォラから日帰りで訪れましたが、リスボンからもバスが出ているので、ポルトガルの大都市以外も散策してみたいという方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
★エヴォラでの滞在についてはこちらの記事をご覧ください。


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