【チュニジア】トズールからシェビカ・ミデス・タメルザ渓谷オアシスを巡る

チュニジア
チュニジア

こんにちは。

トズール2日目は、タメルザ渓谷周辺のオアシス3ヶ所を巡ってきました。この日の午前中に旅行代理店に行ったら、運よく午後から車チャーター&ガイドを手配してもらうことができました。

宿泊先を移動してチェックイン後、軽くランチを取っていたら、集合時間ギリギリに。。。すでにガイド&ドライバーがスタンバイ。午前中に問い合わせしていたサハラキャンプの件も明日出発でどうやら手配OKそう。2パターンを提案してくれました。

アイメンさん(エージェント)
アイメンさん(エージェント)

一つは、トズールからドーズのキャンプサイトまでの送迎(約130km)、サハラキャンプ(1泊分)、翌日キャンプサイトからドーズのルアージュ(乗合ミニバン)乗り場までの送迎で150€(500TNDくらい)。

もう一つは、トズールからキャンプサイトまでの送迎(約130km)、サハラキャンプ(1泊分)、2日目にマトマタ観光、マトマタorガベスの宿泊先まで送迎。全ての工程ガイド付きで250€(800TNDちょい)

(最初ユーロで言われて、その後ディナールに換算してもらったので、正確な金額忘れちゃいましたが、確かこのくらいの相場感だった気が。レート換算appより現地の換算レートの方が安い。法定レートがあるのかは不明)

Beco
Beco

どうしようかなー、マトマタ行くつもりなかったけど、ガイド付きでプライベートカーで+300TND(約3000THB、約12000円)くらいならマトマタ込みでもいいかな。せっかくチュニジアまできたし、もう次来ることもないかもだし。でも2日ガイドと一緒もちょっと疲れそうだなぁ・・・

アイメンさん(エージェント)
アイメンさん(エージェント)

今すぐ決めなくても大丈夫だよ。タメルザ観光終わるまでに、ガイドにどうするか伝えてくれればいいから。ゆっくり考えて!タメルザ観光楽しんできてくださいね!

ということで、タメルザ観光へ出発ー!

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シェビカ・オアシス(Chebika)

まず最初の目的地は、トーズルから北50kmほどにあるシェビカ(Chebika)オアシス。

トズールから20分ほど走ると、あっという間に荒涼とした大地が広がります。

シェビカへ向かう道中

左右には砂漠が広がり、遠くには茶色の山並みが広がっています。

ドライバーもガイドも強面で、こんなところで突如身包み剥がされて、1人にされたら、どうしよう・・途方に暮れるななんて、最悪の事態をぼんやり想像してました。プライベートガイドは自分のペースで楽しめるのはいいんだけど、1人で参加する場合、安全面がちょっと不安になることも。

自由度は減るけど、こういう時はグループツアーの方が他の旅行者も一緒だから、何かあった時に安心。

ただ、チュニジアでは、このような各スポットでの現地発着のグループツアーはあまりなさそう?な印象でした。時期的な問題もあるかも。

そんな一抹の不安を抱えつつ、何かあった時のために、スマホで現在地をチェックしたり、写真撮ってたら、ドライバーさんがその様子を見てたみたい(笑)で、「Wi-Fi使う?」ってポケットWi-Fiを使わせてくれました。まさかWi-Fi完備だとは思ってなかったので、ちょっとびっくり。

シェビカオアシスの手前

この後、ガイドとドライバーさんともだいぶ打ち解けて、そんなこんなでシェビカに近づく頃には、先ほどの不安はいつの間にやら消えてました。

トズールから車で40〜50分でシェビカに到着。シェビカは、チュニジアを代表する山岳オアシスの一つ。ゴツゴツとした岩肌剥き出しの山の斜面に位置しています。観光ルートは2つあり、上の写真の木々に沿って水源へ向かい、その後、山を登って廃村となった旧村落に行くルートとその反対回りのルート。

ガイドさんにどっちがいいと聞かれ、「右!」と答えたら、水源を先に見るルートでした。谷底にはナツメヤシの木々が生い茂り、小川が流れています。

整備された遊歩道を少し進むと小さな滝に出会えました。なんだかとっても人工的に見え、テーマパークか映画のセットにでもいる気分。

振り返っても映画のセットの中にいるみたい。

シェビカの水源

こんなに荒涼とした場所のいったいどこから水が湧いているんだろうと思ったら、どうやらこの岩の隙間から水が湧いているそう。

アルジェリアのアトラス山脈で降った雨がチュニジアのこの辺りを経由して、またアルジェリア側に流れていくそうです。

小川に沿って先を進んでいくと、山へ登る階段へと続きます。

階段を登ったあと、来た道を振り返ると、、、自然が作り出した岩山の絶景。写真右下の方には、WELCOME TO CHEBIKAの文字が見えます。

雲一つない晴天、空気が澄んでいることもあり、とにかく日差しがきつい。

切り立ったシェビカの渓谷。その先には、砂漠の大地がが水平線まで続いています。上の写真の中央右側の斜面にある土色の動物は、ガゼルの像だそう。今回見かけることはありませんでしたが、この辺りにはガゼルが生息しているそうです。

山頂からの息を呑む雄大な景観にしばらく見入ってしまいました。砂漠と言っても、赤茶、黄土色、ピンクがかった薄茶色と場所によって色が異なり、真っ青な青空と太陽に照らされた雄大な大地のコントラストは本当に美しい。

岩と岩の隙間も通路

さて、ここから人ひとりがやっと通れるほどの岩の割れ目を進みます。一方通行ではないので、向かい側から人が途切れるまで進めません。

岩の裂け目をくぐると、眼下には、シェビカの旧村(廃村)とその奥に現在のシェビカ村があり、その先は砂漠が広がります。

廃村は、今でも残されていて、中を見学することができます。

こちらはアラブの典型的なお家の中庭。玄関を入って小さな部屋が待合室となっており、家主の許可がもらえてはじめて家の中へ入れます。玄関の部屋を抜けると中庭が広がっていて、さらにその周りに部屋が配置されています。トイレやキッチンだったと思われる部屋もありました。

玄関の3つのドアノッカー

こちらは玄関のドア。ドアには3つのドアノッカーがあります。ここでガイドさんが、「なんで3つなのかわかる?」と質問。「さっぱりわからない」と答えると、

ガイドさん
ガイドさん

これは、私たちの宗教(文化)の伝統で、来客が男性か女性か、子供かを知るためなんです。左上のノッカーは男性、右上が女性、右下が子供用です。

Beco
Beco

へーー、そうなんだ。音だけで誰が来たか違いはわかるんですか?

ガイドさん
ガイドさん

もちろん!よく聞いてて。(3つを叩いた後)ほら、全部音が違うでしょう。ドアマンはこれらの音を聴き分けて、誰が来たか判断するんですよ。

確かに、3つとも音が違った。男性・女性・子供でベルを使い分けるというのが、なんとも興味深かった。でも今思えば、なぜ性別や子供かを知る必要があるんだろう・・・

シェビカは土産物店、休憩スペース、トイレも完備の観光地化された場所で見学しやすかったです。しかも見学料無料でした。

アルジェリア国境近くのミデス渓谷(Mides Canyon)

シェビカを堪能した後は、さらに北に20km、アルジェリア国境までわずか数kmしか離れていないミデス渓谷に向かいます。

トズールからシェビカまでは平坦の砂漠の道でしたが、今度は山越えがあり、ヘアピンカーブの道路を進みます。浸食によって形成された独特な地形でグラデーションの地層が印象的。

途中、後から訪れる予定のタメルザの村を抜けて、少し進むとミデスの集落があり、その先を進むとミデス・オアシスがあります。

ミデス・オアシス

ミデス・オアシスは、地面が草原のように青々としていて、オアシスってこんなにも緑なのか!とびっくりしました。オアシスの中を車で進んでいくと、かつてのミデス集落遺跡前に到着。

ミデスの集落遺跡

ブロックではなく石を積み上げて外壁をつくってるんですね。結構大変そう。

ミデスの遺跡は外壁のみが残る感じ。遺跡の間からは、先ほど通ってきたオアシスが見えます。オアシスの植林には2段階(3段階だったかも)あるらしく、まず最初に、水があまり必要のないヤシの木を植え、その後オリーブなど他の木を植林するそう。

集落遺跡を抜けるとカラフルなストールやターバンが吊るされた土産物屋?があり、その先にミデス・キャニオン。

ミデス・キャニオン

チュニジアに来る前に写真で見て、実際に見てみたかった景色が目の前に広がってる。アメリカのグランド・キャニオンに比べるとかなり規模は小さいけど、それでも深く切り込まれた渓谷は見応えがあります。

この渓谷の谷底を歩くハイキングツアーなんかもあるそうで、知ってれば行ってみたかった。

ミデスの人々はこんな切り立った渓谷の崖の上に集落を築いて生活をしてたんですね。なんでこんな周囲から隔絶された厳しい環境に村を築いたんだろう。外敵から守るためだったのかしら・・・。

私が訪れた時は、他の観光客は誰もおらず、ガイドさんが説明してくれて、話が途切れると、この世とは思えないくらい静寂に包まれていました。聴こえてくるのは、風の音と、時折鳥のさえずりのみ。まさに無音の世界。こんなにも音のない世界にきたのは、いつぶりだろう。

今回は目にすることができませんでしたが、こんな環境下でも生息する生物がいるらしく、鳥以外にうさぎ(だったか、忘れたけど)がいるそう。

土産物屋
ミデス・オアシス
貝の化石やキラキラした石

展望スポットの片隅には、砂漠から発掘された貝の化石や鍾乳石のようなキラキラとした石が置かれていました。アメジストの原石のような紫色のものもありましたが、着色したものらしい(笑)。あと、砂漠から採れるバラのような形をしたデザート・ローズもたくさんありました。

ミデスはアルジェリアの国境までわずか数km。チュニジア軍の国境警備の施設も見えました。

しばし静寂を楽しんだ後は、次の目的地タメルザ渓谷へ向かいます。

洪水で廃村となったタメルザ集落(Tamerza)

ミデス渓谷の後は、先ほど通ってきた道を戻ります。途中車を道路の脇に止め、見下ろしたのは、かつてのタメルザの集落遺跡。

タメルザ集落遺跡

1969年に起きた大洪水で村は水に浸かり、廃村となったそうです。この遺跡を眺めている場所の横には、この遺跡を眺められるタメルザ・パレスという名のリゾートホテル(休業中だか廃業した模様)がありました。

集落の手前がワジ(涸れ川)となってるようでした。遺跡の中にある白い建物はモスク。一つがお祈り、もう一つが学校のようなものだそう。

タメルザのグラン・カスカド(Grand Cascade @Tamerza)

タメルザの集落遺跡を眺めた後は、現在のタメルザ集落を抜けて、タメルザの大滝、グラン・カスカドへ。

ここは、この日訪れたスポットの中では、シェビカと並び人気の観光地のようで、駐車場も車でいっぱい!ローカルの観光客で溢れていました。やっぱり水(滝)があるところが人気なのでしょうか。

ガイドさん
ガイドさん

大滝って言ってもあまり期待しないでね!でも砂漠の中では貴重な水源なんだ。

タメルザ渓谷

浸食によって形成された切り立った渓谷の岩肌が迫力あり。

下の方に下りていくと、この通り多くの観光客で賑わっていました。

タメルザのグラン・カスカド

こちらがお目当ての滝。たしかにそれほど大きくないし、迫力もない。けれど、この乾いた土地でこんこんと流れる水はやはりすごい。この水はいったいどこから??って不思議に思ってしまう。

白いラクダ

観光客用のラクダがいました。このラクダにのって数十メートル往復して写真を撮るだけ(笑)こちらも観光客、特に子供たちに人気でした。

ガイドさん
ガイドさん

ラクダには2種類、このラクダのように白くて体長が大きいものと茶色い毛の小ぶりのラクダがいます。白いラクダは軍隊やレース、もしくはこのような観光客の試乗などに利用されていて、茶色い毛のラクダは食用なんですよ。

なんと!そんな違いがあったなんて知らなかった。ラクダ肉はレストランであったけど、食べる勇気が出なかった・・・。

タメルザ渓谷

渓谷の底から眺めた景色。西日に照らされてオレンジに輝く岩肌が美しい。

グラン・カスカドの滝の上には、土産物屋やお茶屋さんがずらっと並んで賑わってました。

タメルザのサンセット・ビュースポット

グラン・カスカドから数kmのところにタメルザ渓谷を一望できる展望スポットがあります。

見渡す限り茶色い山並みが夕日に照らされてオレンジ色に。タメルザ渓谷周辺は、映画「イングリッシュ・ペイシェント」のロケ地に使用されたことは有名。あとStingのDesert RoseのPVもこの辺りで撮影されたそう。この他、チュニジア南部はスターウォーズのロケ地もたくさんあって、スターウォーズファンにはたまらないエリアかも。私は、残念ながらスターウォーズはほとんど見たことがなく、あんまりピンとこないけど。

山間を縫うように道路が通っています。

デザート・ローズ

このビュースポットには、小さな土産物屋があり、無造作に大量のデザート・ローズが置かれていました。こんな繊細な形が自然に形成されるのってすごいですよね。いったいどんな状態で発掘されるんだろう。

日没までにはあと30分くらいあるけれど、かなり日も傾いていて、ちょうど燃えるようなサンセットを鑑賞できました。眼下には、山間を流れる川も見えました!その先には地平線が広がって、地球って大きいなあって、ここでも感じました。

さて、夕日も堪能したことだし、トズールに向けて戻ります。車内では陽気な音楽が流れ、一層、旅気分が盛り上がる。車窓から眺める地平線に沈みかけた夕日や夕日に照らされた砂漠と山並みの景色が美しく、飽きることなく写真を撮っていたら、突如ドライバーさんが道路の脇に車を停めて、

ドライバー
ドライバー

Okay、photo time!! 車から下りて!写真撮りましょうー!

またしても、車内での様子を観察されてたようで、ドライバーさんの計らいで、車を下りてサンセット鑑賞をすることに。ラッキー!

車から外に出ると、まさに地平線に太陽が沈もうとしている。

日没なんて毎日あるのに、普段の生活でこんなまっすぐな地平線に沈む太陽を見ることなんてないから、とても貴重な光景に思えて仕方ない。

反対側を振り返るとオレンジやピンクや紫などカラフルなグラデーションを描く山並みが広がっていて、想像を絶する美しさ。チュニスからトズールに移動してくる時も同じような景色を見たけれど、やっぱりキレイ。

砂漠のサンセット

10分ほどサンセット鑑賞を楽しんで、夕日も沈んだところで、再びトズールに向けて戻ります。18時過ぎにはホテルまで送り届けてもらい、半日タメルザ渓谷観光も無事終了しました!

翌日サハラキャンプは・・・

ホテルまで送り届けてもらい、明日のサハラキャンプのプラン1か2かの回答をする時がきました。

Beco
Beco

明日の件ですが、アイメンさんに連絡先もらっているので回答すればよいですか?マトマタ観光入れると800TNDくらいでしたっけ?

ガイドさん
ガイドさん

マトマタ観光も入れると700TNDかな。明日のドライバーは僕の予定です。僕の連絡先も教えておくので何か困ったことあれば連絡ください。

Beco
Beco

700ですか??!!(安くなってる。。。なんで?)700ならマトマタ込みで、ガベス下車でお願いします!明日午前中はトズール散策したいので、午後出発でもよいですか?

ガイドさん
ガイドさん

わかりました!では、マトマタ観光付きということで。

Beco
Beco

今日はありがとうございました!とっても楽しかったです。後でメッセージ送ります。

ガイドさんとドライバーさんにチップを渡して、解散。

ホテルに戻った後、金額と出発時間の確認のためにメッセージを送ったら、なんと!マトマタ込みで900TNDとな!(上がっとるやないかい!)さっきの700はどこへ・・・・?最初に提示された正確な金額を私も覚えてないけど、明らかに最初より上がってる気が・・・

900TNDだと追加で現金下さないとだし(現金払いのみ)、700の後に900と言われると、なんだか割高(相場より安いらしいけど、相場がわからない)に感じたので、結局、送迎付きキャンプ1泊(500TND)でお願いしました。

もともとマトマタに行きたかった訳ではないのでよしとします。

ということで、いよいよ明日は人生初の砂漠キャンプです!ワクワク!

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