こんにちは。
砂漠でのアラビアンナイトを過ごした翌日は長距離移動の日。さて、無事に移動手段を確保できるのでしょうか。
砂漠キャンプのお話はこちら↓
砂漠とお別れ〜次なる目的地へ
砂漠のキャンプでみんなとお別れした後、お迎えが10時頃に来ると言われていたので、ポツンと1人残され、することもなく、キャンプサイトの周辺をぶらぶらしながら待つことに。しばらくすると、キャンプサイトのオーナーが、自分が町まで送るから車に乗れと・・・。
どうやら迎えは来ないらしい。ということで、ドーズのルアージュステーションまで送っていただきました。
本日の目的地はドーズから北東に400km、チュニジアの東海岸沿いの町スース(Sousse)。
ドーズからスースまでのルアージュがあるのかはわからず、なければ、途中の街で乗り継ぎながら行けるところまで行こう。と思って、窓口でスースかガベスに行きたいと言ったものの、どちらもないと。
え・・・どこならあるの??って聞いても言葉が通じず、相手にされず・・・泣
途方に暮れていると、ここでまた救世主現る。近くにいた男性が英語を話せる人で、

スースに行きたいんですけど、直行がなければ、途中まででもいいから行きたいんです。どこ行きならあるかわかりますか。。。

スースに行きたいの?んじゃ、こっちだ。スーツケースはそこに置いといていいよ。ついておいで。
状況が飲み込めないまま、その人の言われるままついていくと、別の窓口。どうやらバスのチケット窓口らしい。スースって書いてあるし!ルアージュしか使う予定なかったからバスはノーマークだった!
この人、列には並ばず勝手に係の人がいる部屋の中に入っていって、しばらくしてチケット片手に戻ってきた。

はい、チケット。金額はこれね(27.600TND)。

わー、ありがとうございます。出発は何時ですか?え、今?今って、今?
30TNDをこの人に渡すと、ちゃんとお釣りももらってきてくれて、荷物を取りに行って、バス乗り場(すぐ近くの道路沿い)まで案内してくれ、係員に引きついでくれ、颯爽と去っていった・・・・・!ほんとにチュニジアの人たちって親切。
間もなくすると、狭い道路にバスが入ってきた。このバスはチュニス行きで、途中スースにも立ち寄るらしい。
バスはお世辞にもキレイとは言えず、乗り心地もよろしくない。座席もほぼ満席でなんとか1席確保。10時過ぎにドーズを出発。乗り継ぎを覚悟していたからスースに直行で行けることになり、一安心。
もし、キャンプサイトを出るのがもう少しでも遅ければ、このバスには乗れなかったと思うと、オーナーさんナイスアシスト!そして、チケット買うのを助けてくれた地元の男性も本当にありがとう!大したことじゃないかもしれないけど、小さな偶然に感謝しかない。
スマホのバッテリー残量が少なくて、焦っていたから写真もほぼ撮っておらず・・・。
出発から約3時間、13時頃にどこかのサービスエリアに立ち寄った。

みんなここでご飯を食べたりしていたので、まあまあ長い停車時間。

私はトイレだけ済ませて、バスで待つことに。
バスは、その後もいくつかの町を経由しながらだったので、想像以上に時間がかかってしまいました。
スース(Sousse)に到着
Googleマップだとドーズからスースまでは約400km、4時間半だけど、何ヶ所か立ち寄ったのでスースのバスステーションに着いたのは16時半頃。6時間以上かかったことに。長い1日だった。
スースのバスステーションからホテルのある中心部までは約2km。はて、、、どうやって行けばいいんだ。近くにいたおじさんにタクシー?と聞いてみると、大通りの方を指差してあっちだと言われたので、通りの方へ出てキョロキョロしていると、黄色いバンのドライバーが手招きするので、街の中心部に行きたいと言ったら、乗れと。どうやら市内を循環する乗合いミニバンらしい。
スースのバスステーションから中心部(Place Farhat Hached)への行き方は、バスステーションの敷地を出た、円形交差点あたりから黄色いバン(乗合タクシー)に乗って終点(Station Bab Bhar Taxi collectif)まで行けばOK。料金は、おそらく1TND以下だと思います。
少しすると人も集まり出発。金額がわからず、ここでもキョロキョロしてると、隣に座っていたイケメンくんが「大丈夫だよ」と言って、私の料金も払ってくれた。「いくら?」と聞いてお金を払おうとしても、彼は結局お金を受け取ってくれず、イケメンは心もイケメンでした。
しばらくすると停車して、何人か降りていて、よくわからず座っていたら他の乗客に「終点だよ」と言われので、急いで荷物を持って降りようとしたら、隣のイケメンくんが荷物を下ろすのを手伝ってくれました。さらに、スマホで現在地とホテルの場所を確認していたら、「どこに行きたいの?」と聞かれ、地図を見せると、荷物をホテルまで運んであげると・・・。ちょっと怖くなって、「ありがとう、でも大丈夫」と伝えると、「落ち着いて、大丈夫だから」と謎の返しをされ、結局荷物を持ってくれたままついてきた。
彼は、モハメドくん(みたいな名前。忘れたけど、よく聞くアラビックな名前だった)。英語はカタコトしか話せず、スファックス(Sfax)出身のチュニジア人だそう。
少し歩くとホテルはすぐ見つかって、「もう本当に大丈夫、あとは1人で行けるから」と言っても、ホテルまで荷物運ぶからと言われ、余計に怖くなって強引に振り切ってホテルに駆け込んだ。
単純に親切な人?いろいろ(出身国や一人旅なのか、SNSのアカウントetc)聞かれたからアジア人が珍しくて友達になりたかっただけ?はたまた騙そうとした?
タクシー代(多分めちゃくちゃ安い)払ってもらったけど、親切なふりをして、騙してくる人に幾度となく会ってきたので、どうしても簡単には人を信用できず・・・真相はわからないけど、ただのいい人だったなら、本当にごめんなさい。
ホテル・パリス(Hotel Paris)にチェックイン
本日の宿泊先は、ドーズからスースに向かうバスの中でポチッと予約。スースはビーチリゾートだからか、メディナから少し離れたビーチ沿いにホテルが集中している印象でした。メディナの入口付近で立地が良さそうなのは、ホテル・パリスかホテル・メディナの2択でしたが、ホテル・メディナはクレジットカードが使えないので、結局ホテル・パリスにしました。
ホテル・パリスは、スースの城壁沿いの内側にあり、入口もわかりやすく、こちらの階段を上がった2階。
重い荷物があると階段を上るのは、ちょっとたいへんだけど、たまたまホテル前にイケメン青年が立っていて、「手伝うよ」といって荷物をレセプションまで運んでくれました。そしたら、このホテルのスタッフでした。笑

スースはイケメン天国なのか。着いて数十分間で2人のイケメンと出会ったよ。
そういえばトズールで会った(ドーズの砂漠で再開した)渋イケメンのドライバーもスース出身だったしなー
イケメンスタッフにチェックインをお願いして、クレジットカードで支払い。チュニジアあるある?なのか、クレジットカード端末で決済がなかなかできないことが何回かあって、今回も1度では通らず、聞くと、どうやらネットワークの問題らしい。
無事カード決済もできて、早速お部屋へ。レセプションがあるのが2階で、私の部屋はさらに階段を上がった3階。3階は屋上でした。トズールの宿といい、今回は屋上の部屋の率高めだな。。。

こちらが私が泊まったお部屋の入口。白い壁にブルーがよく映えて美しい。

お部屋はシングルベッドが2つと1人がけのソファーが一つあるだけの小さなツインルーム。でも1人なら十分。


入口を入ってすぐのところにクローゼットがあり、その奥がバスルーム。

掃除はされててキレイですが、めちゃくちゃ狭くて、シャワーカーテンもないので、シャワーを浴びた後は床が水浸し。使い勝手はあまりよくなかったけど・・・まあ、安宿なので仕方ない。ただ、お湯はちゃんと出るし、水圧も悪くありません。
難点は、暖房がないので、冬はちょっとつらいこと・・・。昼間は、太陽を浴びれる外の方が暖かくて快適。エアコン(冷房)はあったので、夏ならそれほどつらくないのかも。



写真の奥に見える茶色い壁は、スースのメディナの城壁。

屋上は結構広くて、テーブルやブランコがあり、気候がよい季節なら部屋の中よりも外で過ごす方が快適そう。
メディナの入口からすぐのところに位置していて立地は抜群。朝食は付いてないですが、これで1泊66TND(≒19.80€, 730THB, 2900円)。今回宿泊したチュニジアのホテルの中では最安!共同バスルームの部屋ならこの半額くらいの価格だった思います。一人旅のコスパ重視なら最強な気がします。
スースにはもともと数日宿泊する予定で、今回はとりあえず部屋を見てから延泊するか、別のホテルに移るかを決めようと思い、1泊しか予約しませんでしたが、結局こちらで延泊することにしました。
時期によって価格の変動はあると思いますが、スースでビーチリゾートではなく、お手頃な宿を探してるなら候補にしてみてもよいかと思います。
ホテルに17時頃にチェックインした後、少し部屋で休んでから、夕食をさくっと食べて、早めに就寝。この日は、結局移動だけの1日となってしまいました。バスに乗っていただけとはいえ、やはり長時間移動は疲れます。
次回は、スース近郊にある世界遺産エル・ジェム(El Jem)の円形闘技場と港町マハディア(Mahdia)を日帰りでぶらり旅したお話。お楽しみに。
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