【チャンディーガル】1泊2日の観光ガイド|ル・コルビュジエ建築、ロックガーデン-独特な世界観

インド

こんにちは。

2025年4月、インド北部周遊の途中で、チャンディーガルに1泊しました。

チャンディーガルといえば、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエが都市計画を手がけた街として知られています。整然と区画された道路、モダンな公共建築など、なんとなく想像はしていたのですが、道路は果てしなく広く、建物はコンクリートで無骨。中心部なのにどこか寂れた雰囲気があって、社会主義国の都市みたいだなと思いながら歩いていました。

それでも、ル・コルビュジエの建築を実際に見て回れる場所として、建築好きにはたまらないエリアであることは間違いありません。個人的にはロックガーデンが、完全に予想外の面白さでした。

この記事では、そんなチャンディーガルの観光スポットをご紹介します。

【関連記事】

インド北部のその他の記事はこちら🔽

スポンサーリンク
スポンサーリンク

キャピタル・コンプレックス(Capital Complex)

チャンディーガル観光のメインどころといえば、まずここ。

ル・コルビュジエが設計した行政機関が集まるエリアで、2016年に「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の一つとして、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

無料ガイドツアーの利用方法

キャピトル・コンプレックスはガイドツアーで見学可能です。ガイドツアーは、10:00、12:00、15:00の1日3回で、私は15:00のツアーに参加しました。当日、パスポートを持ってツーリストセンターで受付をすれば、無料で参加できます。

キャピトル・コンプレックス観光概要

項目内容
ツアー時間10:00、12:00、15:00
※開始時間の15分前までにツーリストセンターで事前登録要
料金無料
営業日祝日以外は毎日
月〜金:10:00〜17:00(建物内部の見学可能)
土日:10:00〜17:00(外観のみの見学)
注意点ツアー登録用にパスポート持参
詳細はこちら:https://chandigarhtourism.gov.in/capitol-complex

ツアー内容

ツアーではカートに乗ってComplex内を移動しながら、議事堂や高等裁判所などの建物を外から見て回りました。

最初に訪れたのが高等裁判所(The High Court)。建物の手前にはバリケードが・・・遠目に見学。

緑と黄色、赤の柱と、幾何学的なデザインが印象的です。

この日は運悪く、ツアー開始直前に雨が降り出し、雨の中の見学だったので、ガイドの説明も少なめ?なのか、少し眺めて次のスポットへ移動。

続いて訪れたのが、オープン・ハンド・モニュメント(The Open Hand Monument)。こちらもコルビュジエの設計。平和と和解を象徴し、チャンディーガルのシンボルになっています。巨大な鉄製のモニュメントは風が吹くと回転するのだとか。

こちらの広場は、マイクなしでも音が反響するように設計させているそうで、手を叩くと確かに音が反響していました。

こちらはジオメトリック・ヒル(Geometric Hill)と呼ばれる人工の丘。下半分はコンクリートのレリーフで覆われており、そこにはコルビュジエが考えた「光と闇の均衡」を表す図が刻まれています。上半分は芝生。

こちらは影の塔(The Tower of Shadows)。太陽の動きと人間の日常生活の関係をテーマにしており、時間帯によって影の表情が変わる設計になっています。コルビュジエが「光と太陽」に並々ならぬこだわりを持っていたことが伝わる建築物の一つ。

こんなにも開放的な建物でありながら、太陽光を遮り、暑さを和らげるように設計されています。

影の塔の奥にあるのが、議事堂(The Assembly)。

屋根の上にあるピラミッド型と円錐型のモニュメントが目を惹きます。建物内部の見学は平日のみ可で、土日は外観のみ。私が訪れたのは土曜で、残念ながら建物内部を見学することはできませんでした。泣

天候が悪かったこともあり、建物の外観を眺めながらカートで移動するだけツアーは30分ほどで終了。

正直、「え?これだけ?」という印象は否めませんが、訪れた日が悪かった。

あと、事前に少し予習してくれば、もう少し楽しめたかも(いつも見学後に後悔するパターン笑)。

ル・コルビュジエ・センター(Le Corbusier Centre)

消化不良のままキャピトル・コンプレックスの見学を終えて、続いて向かったのがル・コルビュジエ・センター。

こちらはチャンディーガル都市計画にまつわるコルビュジエの作品や資料を展示した博物館です。

入場料は、写真撮影チケットと合わせて50ルピーほど(2025年4月現在)でした。

展示内容

館内には、コルビュジエのデッサンや直筆の手紙、写真などが展示されています。

チャンディーガルのマスタープラン。碁盤の目状に開発された、近代的な都市設計。

建築の設計図だけでなく、彼の思想や哲学に触れられる内容で、キャピトル・コンプレックスで「よくわからなかった」部分が、ここに来て少し腑に落ちた感じがしました。

順番的には、ここを先に見てからキャピトル・コンプレックスに行くのがおすすめかもしれません。

ピエール・ジャンヌレの椅子

博物館の隣にある建物には、土産物屋とアートスタジオのようなスペースもあり、学生らしき人たちが絵を描いたり、作品を制作したりしていました。

ここには、コルビュジエの従兄弟であるピエール・ジャンヌレがデザインした椅子がありました。

この三角の脚の部分が特徴だそう。

実はこの椅子の存在を教えてくれたのは、先ほどのキャピトル・コンプレックスのツアーでたまたま一緒になったタイ人の建築関係の方でした。

「ジャンヌレの椅子があったよ!」と興奮気味に写真を見せてくれ、その熱量に思わず引き込まれました。建築の知識があると、同じものを見ても全然違う景色になるんだなと実感した瞬間でした。

敷地内のカフェと子犬たち

敷地内の庭にはオープンエアーのカフェがあり、観光の途中休憩にちょうどよく、落ち着いた雰囲気。

ツアーで一緒になったタイ人の2人とお茶しました。彼女たちは1ヶ月かけてインド北部を中心に旅行中とのことで、この日の夜、チャンディーガル郊外から出発するカルカ・シムラー鉄道(通称トイトレイン)でシムラーまで行って、その後マナリー、ラダックへと抜けるそう。まさに私が行きたい場所を辿っていて、羨ましい。

少し休憩した後、彼女たちとはここでお別れ。

そして敷地内には子犬がたくさん。人懐っこくて、思わず気を取られてしまいました。

ロック・ガーデン(Rock Garden of Chandigarh)

個人的にチャンディーガルで一番面白かったのは、ここロック・ガーデンでした。

場所は、キャピトル・コンプレックスに隣接しています。

入場料は30ルピー(2025年4月現在)。

ロック・ガーデンは公共事業の道路検査官だったネック・チャンド・サイニ氏が、都市建設の際に出た廃材に興味を持ち、それらを拾い集めて、彫刻などを作り始めたのがきっかけ。そして、森林保護区を勝手に切り開いて18年間も密かに夜な夜な一人で自分の思い描く世界を作り上げていったのだとか。

1975年に当局にその違法建築を発見されてしまう(むしろ、なぜ18年もバレなかったのか・・・)。

しかし、その芸術性に価値を見出され、その後は資金援助を受けながら、35エーカーまで拡大。

現在では、チャンディーガルきっての人気の観光スポットへ。

園内は、14のエリアに分かれており、陶器の破片やタイル、ボトル、電子廃棄物など、あらゆる廃材が彫刻や建物、滝、小道に生まれ変わっています。

細い小道が入り組んでいて、次に何が出てくるのかワクワクします。

どことなくバルセロナのグエル公園を彷彿とさせる雰囲気もあり、ネック・チャンド氏の妄想を具現化した空間として、興味深かったです。

インド版ガウディ、ここにあり。

チャンディーガルは、コルビュジエ建築を見るために来たはずだったけれど、一番テンションが上がったのがロック・ガーデンでした。

こんな感じの人物や動物の像が何百、何千と並んでいて、ちょっと不気味でもある。でもよく見ると、表情がそれぞれに異なり、少し可愛く見えてくる不思議さよ。

緻密に設計されたコルビュジエ建築ももちろん素晴らしいのですが、こういうヘンテコな(失礼)、作った人の独自の世界観が炸裂しているアートは見ていて面白い。

「芸術は爆発だ!」(どことなく岡本太郎味もある)

政府博物館&アートギャラリー(Government Museum and Art Gallery)

ロック・ガーデンの後に向かったのが、政府博物館&アートギャラリー。

こちらもコルビュジエが設計した建物で、シンプルな外観は、同じくコルビュジエ設計で世界遺産にも登録されている東京・上野にある国立西洋美術館とどことなく似ています。

場所は、セクター10に位置し、キャピトル・コンプレックスやロック・ガーデンのあるセクター1からはやや距離があるので、タクシーやオートリキシャを利用するのがおすすめ。

入場料は30ルピー+写真撮影30ルピー、合計60ルピー(2025年4月現在)。コルビュジエファンにとって、もはやチャンディーガルは格安でコルビュジエ作品を堪能できる天国かもしれません。

安いのはありがたいのですが、全体的にやや廃れた感があり、「もう少し料金を上げて、維持管理費に充ててもよいのでは」と思ったり(余計なお世話)。

展示内容

館内はモダンアートあり、古い彫刻や彫像あり、絵画ありと、期待以上に楽しめました。

1階は、企画展でしょうか。私が訪れた時はカラフルなモダンアートが並んでいました。意外と好き。

こちらのスロープはコルビュジエの特徴?、上野の国立西洋美術館にもこんな感じのスロープがありました。

ちなみに上野の国立西洋美術館は、まあまあ混んでいますが、ここはガラガラで、飽きるまでじっくり鑑賞できます。

今にも動き出しそうな躍動的な彫像。

どことなく中国?チベット?の影響が感じられる絵画。

こちらは絵本?でしょうか。おそらく神話か何かだと思われますが、カラフルで可愛らしい。

こちらは2世紀後半に作られた仏像。2世紀のブッダはなんかイケメンだな。彫像は、動かないので遠慮なくイケメン鑑賞&写真撮影できてよき←

館内にある椅子もなんだかレトロで素敵でした。

博物館の外でシーク教の無料ランチ

見学を終えて建物の外のベンチで休んでいたら、ちょうどお昼時だったからか、シーク教徒の方たちがこちらのポーチで無料の食事を振る舞っていました。

ベンチで休んでいると、その中の一人の方に突然声をかけられて、「食べてけ食べてけ(なんて言ってるかは不明だけど、たぶんそう言ってると思わる)」と、食べ物をいただきました。

何かは不明ですが、スイートポテトのような、栗きんとんのような素朴な優しい味わいでした。

見た目は少し強面ですが、こうして宗教・国籍問わず、外国人観光客の私にも声をかけてくる、彼らのフレンドリーさ、懐の深さにほっこり。

💡上野の国立西洋美術館を訪れたことがある方なら、外観はもちろん、内部のスロープなどあちこちに共通点を感じ取ることができるはず。建築好きの方はぜひ見比べてみてはいかがでしょう。

チャンディーガルの宿&市内移動について

(宿泊)HOTEL BROADWAY

今回の宿泊は、セクター17に位置する「HOTEL BROADWAY」。

この廃屋のような階段を上がっていきます

立地は悪くないのですが、建物は古めで、一瞬入るの躊躇う入口でした。

ダブルルームで、部屋自体は結構広め。一人で使うには申し分のない広さ。ただ私が宿泊した部屋は内窓しかない部屋でした。その分静かではあった。

バスルームも割と広めのつくり。

ほとんど外に出ていたので寝るだけでしたが、連泊するなら他のホテルがよいかもというのが正直な印象です。

チャンディーガルに宿泊するなら、他の選択肢も探してみることをおすすめします。

チャンディーガル周辺の宿泊先はこちらからも探せます🔽

(市内移動)UberでタクシーもオートもOK

チャンディーガルの市内移動はUberが便利です。タクシーだけでなく、オートリキシャやバイタク(バイクタクシー)もUberアプリから呼べます。

私はタクシーとオートリキシャを使いました。

チャンディーガルは碁盤の目状に区画整備されていて、わかりやすいのですが、車移動を基本とした設計なのか、同じ1kmを歩くのでも、果てしないく遠く感じてしまいました。

また、観光スポット間の距離もわりとあるので、徒歩よりUberを使った方がストレスなく効率的に回れます。金額もお手頃なので使わない手はありません。

まとめ

1泊2日と短い滞在でしたが、チャンディーガルは予想以上に見どころのある街でした。

ル・コルビュジエ目的で来たのに、一番テンションが上がったのがロックガーデンでしたが、それも含めて他のインドの都市とは異なる街で、印象的でした。キャピトル・コンプレックスは週末(建物内部の見学はなし)+雨で消化不良気味でしたが、建築好き・アート好きにはおすすめの街です。

チャンディーガル周辺の宿泊先はこちらからも探せます🔽

チャンディーガルのツアーはこちらから🔽

コメント

タイトルとURLをコピーしました