こんにちは。
2023年〜2024年の年末年始はアンダルシア地方を中心にスペインを11泊12日でぶらり旅してきました。前回スペインを訪れたのは、記憶の彼方。前回は1週間ほどでバルセロナ〜グラナダ〜コルドバ〜マドリードを周遊。イスラム文化と西洋文化が混ざったアンダルシア地方が特に印象的で、もう一度訪れたいと思っていたものの再訪にはだいぶ時間がかかってしまいました。
バンコクからスペイン(マドリード)
バンコクからスペインへは直行便はなく、ヨーロッパ主要都市か中東経由で向かうことになります。ということで、昨年のチュニジア旅行に引き続き、今回もカタール航空でドーハ経由マドリード便を利用しました。
年末の空港は混雑が予想され、ちょっと早めにスワンナプーム空港に到着。スワンナプームもだいぶ自動化が進み、セルフチェックイン機で預け入れ荷物のシールを印刷し自分で貼り付け。ただ、結局カウンターでのチェックインもする必要あり・・・。
セキュリティチェック、パスポートコントロールは思ったよりスムーズだったけれど、セキュリティエリア内はかなり人が多く、混み合ってました。
ドーハ行きは、2階席があるジャンボ機で2階席へ。さすが年末、クリスマスの便はほぼ満席。ドーハまで7時間半。
ドーハ・ハマド国際空港
出発が少し遅れ、到着も30分ほど遅れた気がしますが、乗り継ぎのセキュリティーゲートは前回ほどは混んでいませんでした。セキュリティエリアを抜けると、なんだか森?

昨年は気づきませんでしたが、ハマド空港内には、屋内パークエリアがありました。

次のマドリード行きの乗り継ぎ時間は2時間ほど。すでに深夜でクタクタなので、搭乗ゲートへ直行します。

空港の中心部にある巨大なテディベアも健在。
マドリード行きは、カタール航空とコードシェアでイベリア航空。イベリア航空はおそらく初めて。搭乗予定の機材の到着が遅れてたようで、搭乗・出発も1時間以上遅れ、眠気MAX。
ドーハ-マドリード間の機内はかなり空いていて、空いてる席にどこでも移動できるほど。私の隣も空いていて、足を伸ばして寝ることができました。そして、急にスペイン語圏に突入。CAさんは英語は話すけれど、基本スペイン語でした。
ドーハ-マドリード間のフライト時間は8時間。出発がかなり遅れたので到着もだいぶ遅れるかと思いきや、20〜30ほどしか遅れず、マドリード空港のイミグレも全く混んでなく、あっさり通過。
マドリード=バラハス空港からアトーチャ駅
今回の最初の目的地は、スペイン南部アンダルシア地方のマラガ(Malaga)。マドリード=バラハス空港から国内線もあるけれど、まあまあ高かったので高速列車iryoで向かいます。
マラガ行きの鉄道は、アトーチャ駅が始発なので、空港からまずはアトーチャ駅へ。
AVEやiryoを利用する場合、renfeが運営する近郊鉄道セルカニアス(Cercanías)が無料で乗車可能です。例えば、今回の私のようにマドリード・アトーチャ駅からマラガの高速鉄道を利用する場合、マドリード空港からアトーチャ駅区間のセルカニアスは無料となります。
日本で言うと、新幹線を東京発着で購入した場合、東京駅から都内のJRの在来線が無料で利用できるのと同じ仕組み。
券売機でもセルカニアスのチケットを発券できるという情報があったので、試してみたけどうまくいかず、私は空港のrenfe乗り場近くにある窓口でiryoのチケットを見せて、アトーチャ駅までのチケットの発券してくださいと依頼すると無料でチケットGetできました!

セルカニアスのチケットはこんな紙チケットですが、裏面にQRコードが記載されていて、自動改札でQRコードをスキャンするとゲートが開きます。
空港からアトーチャ駅まで30分ほどで、無事到着。
マドリードからマラガまで高速鉄道iryoに乗ってみた
アトーチャ駅は大きな駅で、セルカニアス(在来線)から高速鉄道(新幹線)の乗り換えは、一旦改札を出る必要がありますが、すぐ目の前にあり、迷うことはないかと思います。

高速鉄道の乗り場は、改札はなく、荷物のセリュリティチェックがあります。入口付近には、このような感じで、行き先とプラットフォームが表示されています。ただ、時間ギリギリにならないとプラットフォームは表示されないみたい。
プラットフォームに降りるゲート付近でチケットのQRコードチェック(モバイル端末を持ったスタッフがチェック)があったんですが、まあまあごちゃっとしていてカオスでした。

iryoの車両はこんな感じで新しくてキレイ。

座席は横2席x2席の配置で足元も広々。軽食・ドリンクのカート販売もありました。座席下部にUSBのコネクターがあり、充電もできました。通路の上のモニターでは、現在地のチェックができます。

マドリードを出て、途中コルドバを経由。南部に向かうにつれて風景も雄大になってきました。

2時間40分ほどで無事マラガ駅に到着。日差しが差し込む明るい駅舎。
バンコクを出て、ドーハ、マドリードを経由して、マラガまでほぼ24時間かけて到着。長旅だったー。

ショッピングモールが併設されたマラガ駅(写真左側の建物)。この駅の奥にバスターミナルがあります。
イージーホテル(easyHotel Málaga City Centre)にチェックイン
今回マラガには3泊しました。鉄道駅、バスターミナルから徒歩5分ほどでアクセスできるイージーホテルにしました。
イージーホテルは、ヨーロッパ圏でチェーン展開しているバジェットホテル。

お部屋は、ダブルルームが満室だったのでツインルーム。

コンパクトな作りですが機能的。

洗面台はバスルーム内ではなく、部屋のドアのすぐ真横。トイレとシャワールームの造りが独特で、一人なら問題ないけれど、2人だとちょっと気まづい造りでした。(ただ狭い空間を有効活用してる)
こちらはAgodaで予約して、3泊で約7,000THB(約29,000円)、1泊約2,300THBでした。
マラガを散策
移動疲れで、すぐにでもベッドに倒れ込みたい気分だったけれど、天気もよくて、気持ちよい天候だったので、お出かけしました。

マラガの通り沿いには、オレンジの木があちこちに植えられていて、なんだか新鮮!(ちなみにこの後訪れたアンダルシアのほとんどの街がオレンジの木だらけでした)
このオレンジを取って食べてもいいのか、気になったけど、結局食べることはなく・・・
マラガの観光の中心となる旧市街は、私の宿泊してるエリアからは徒歩20分ほど。

海岸沿いの大通りは、背の高いヤシの木が植えられていて、リゾート気分が盛り上がります。

しばらく歩くと旧市街エリアに近づいてきました。

観光用の馬車も待機していました。

カーブして生えているヤシの木々。面白い。
マラガのアルカサバ(Alcazaba)
そんなこんなで目的地のアルカサバ(要塞)へ到着。アルカサバの入口は、観光案内所の真横にあり、道なりに沿って少し上がっていくと、チケット売り場の建物があります。チケットは自販機があり、クレジットカードも対応してました。アルカサバの入場料は3.50€。
私は行きませんでしたが、お隣のヒブラルファロ城のコンビチケットも買えるようになっていました。
アルカサバとは、スペイン語で要塞を意味します。ローマ時代の要塞の上に11世紀にムーア人により建設され、13世紀に改築されたそう。アンダルシア地方は、歴史的にイスラム統治だった時代もあり、キリスト教とイスラム文化が融合した独特な雰囲気が漂います。

レンガや石が積み上げたれた巨大な門。

この柱はローマ時代のものでしょうか。昨年訪れたチュニジアもそうでしたが、歴史的建造物は、イスラムとキリスト文化が混ざっているものがよく見られます。使えるものはそのまま使うというのがなんとも面白いですね。

地中海らしい植物がいっぱい。

頑丈そうな城壁に囲まれた要塞。

アルカサバは、海から攻め入る外敵から街を守る砦で、アルカサバの上(ビューポイント)からはマラガの海岸沿いを一望できます。

こちらは、ヒブラルファロ城。ハイキングによさそう。

公園のようになっていて、観光客の憩いの場となっています。

こちらはサボテンの一種でしょうか。ユニークな植物。

イスラム様式の庭園もありました。海が一望できる絶好のロケーション。

さらに奥に進むと宮殿エリア。イスラムの典型的な中庭。


グラナダのアルハンブラ宮殿を彷彿とさせる造り。
屋内には、発掘品のような陶器の展示などがありました。

天井などところどころにイスラムの精緻な建築美がわかる装飾も見られました。
QRコードでオーディオガイド(英語、スペイン語など)も無料利用できました。ただ見るより聞きながらの方が発見があって楽しめると思うので、歴史などに興味ある方はオーディオガイドの利用もおすすめです。
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