コロナ禍のタイで転職活動に挑戦してみた(2021年版)

タイで働く
タイで働く

こんにちは。

ご無沙汰してしまいました。

実は今年に入り、主に仕事関係で人生ハードモードになり、2021年前半はコロナ第3波の中タイで転職したり、引っ越ししたりなどバタバタと落ち着かない日々を送ってきました。ようやく最近落ち着きはじめたので、このブログも再開することにしました。

今回は、自分への備忘録も含め、2021年現在のタイでの就職活動について綴っていきたいと思います。

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転職までの経緯

私は日本ではごくフツーのOL(ブラック企業経験ありで転職も何度かしてきた)を10年以上してきて、2015年からタイの日系企業で働きはじめました。が、今年に入り職場がかなり激動な感じになり、特に3月は精神的にもかなりキツく、なんとか自分を保つのに精一杯。

昨年辺りから退職を考えていたものの、中々一歩を踏み出す勇気がなく、ついつい先延ばしに・・・。今から思えばもっと早く動いておくべきだったのですが、なかなかお尻に火がつかないと動かない(動けない)タイプでここまできてしまいました。

当初は、退職して日本に帰国することしか考えていなかったけれど、2月下旬頃からタイでの転職も視野に入れることに。

今回私の中では以下3つの選択肢がありました。

1、日本に帰国→日本で再就職

2、フルリモートの仕事を探して、日本or海外(エリートカードでタイに留まるか他の国に移住)生活

3、タイで転職

1、2は、転職サイトで応募&スカウト利用。日本の人材紹介も3社ほど登録したものの、Dodaは日本の労働法上、日本に現住所がないと求人紹介ができないらしく、帰国したら改めて連絡下さいとのこと(求人検索や企業からのスカウト機能は利用できました)。リクルートエージェントとパソナキャリアは、登録はOKでしたが、現時点で紹介できる案件がありませんと面談すらしてもらえず、かなり塩対応。

まあ、冷静に考えれば、人材紹介会社もボランティアではないので、日本にいる求職者の方が就職の確度が高く、利益になるので、海外在住のよくわからない人に時間はさけないよなーっと納得。(もちろんスキルのある人は引く手あまただと思います)

気になる求人があれば地道に応募してみたものの、なかなか書類審査すら通らずな状況・・・結局、10社ほど応募して面接に進んだのはわずか1社だけという厳しい現実を目の当たりにしました(もう日本で働ける気がしない・・・)。

3のタイで転職活動をするのは今回が初めてで、全く何からしたらいいのやら状態。直接書類を送って面接を受けた企業は不採用で、あえなく撃沈。

6年もタイにいながらコネを作ってこなかったので、就職で頼れる人もおらず、結局、人材紹介会社を頼ることにしました。

ということで、メンタルずたぼろ状態だった3月中旬にタイの人材エージェントに登録して、タイでの就職活動を本格的にスタートすることとなったのです。

タイでの就活ステップ

人材紹介会社+転職サイトに登録

今回、私がタイでの就職活動に利用したのは、日本人向けの人材紹介会社:アデコ・タイランドパソナ・タイランドJACリクルートメント・タイランドRGF HR Agent(リクルートグループ)の4社+転職サイト:カモメアジア転職です。

上記の人材紹介会社は、就職活動をしていた人のブログや口コミを参考に評判が良さそうだったので選びました。

オンラインで4社に申し込んだところ、どの会社もとても対応が早く、面談の日程もすぐに調整してもらえました。日本の人材紹介会社でソルティーな対応を受けた後だったので、タイの人材紹介会社の対応の良さにちょっとびっくり。

これらの人材紹介会社は日本人担当者がいて、じっくり面談で話を聞いてもらえ、現状のタイの転職市場などの情報もかなり得やすく、キャリアの棚卸しをするにもいい機会となりました。

人材紹介会社登録の流れ

今回4社に登録しましたが、どの会社も基本的に流れは以下のような感じです。

人材紹介の登録から面談までの流れ
  • ステップ1
    オンラインで申し込み

    各社のHPから登録申し込みをします。この時レジュメ(和文、英文)を送信するとスムーズなので、事前に用意しておくことをオススメします。

    英語のレジュメは、ネットで検索すればたくさんサンプルが出てきます。また、職種を選ぶと自動的に職務内容サンプルが出てくる優れもののレジュメビルダー(有料)なるサイトもあり、利用価値があるかと。日本の職務経歴書と比べると表現方法も異なり勉強になりました。

  • ステップ2
    面談日程の調整

    オンライン登録した後に、担当者から面談の日程調整依頼のメールが届きます(当日〜翌営業日、遅くとも数日中に連絡がありました)。オンライン登録の際にレジュメ提出をしていない場合は、面談までにメール送信するように依頼されます。また、会社によっては指定の登録フォームの記入を求められる場合もあります。

  • ステップ3
    面談(電話・オンライン・対面)

    送信したレジュメ+登録フォームを参考にエージェントの日本人担当者と面談。

    コロナ禍ということもあり、私の場合は4社中3社は電話orオンライン面談、1社のみオフィスを訪問して対面での面談でした。

    面談内容は、どの会社もほぼ同じでこれまでの職務経歴、転職理由、希望の業界や職種、希望給与、仕事選びでもっとも重視する点、現在の転職活動状況などについて聞かれます。また、気になる点、現在のタイの転職市場などの質問にも答えてもらえます。

    面談の最初もしくは最後にタイ人スタッフの方と語学力(タイ語と英語)のレベルチェックがあるので、タイ語もしくは英語で自己紹介程度はできるように練習しておくとよいと思います。因みに聞かれる内容は、自己紹介や自分の強みと弱み、タイで就職したい理由など企業面接でも聞かれそうな内容で、面接の練習にもなります。

    私の場合、タイ語はほとんどできないのでもっと簡単な会話内容でした。汗

  • ステップ4
    求人紹介

    ひと通り面談が終わった後、その場で、もしくは別途メールで求人の紹介を受け、応募したい場合は、担当者に依頼します。

書類選考〜面接オファー

今回私が応募したタイの企業数は、直接応募も含め合計16社。その内、書類審査が通り面接に進んだのはわずか3社。

書類審査が通った3社中2社は書類応募から数日で連絡がありましたが、その他の人材紹介会社を通して応募したものは、年度末や大型連休、コロナ3波とトリプルパンチで時期が悪かったのか全然連絡がなく、応募から2週間経って書類選考落ちの連絡が1件あったのみ。

応募から3週間以上経ってこちらから人材紹介会社に問い合わせてみると、一部は回答をもらえましたが、1ヶ月以上経っても返事がないものも多かったです。2週間以上待っても返事がない場合は、人材紹介会社の担当者に確認するか、不採用と思って次に進んだ方がよいかもしれません。

因みに面接に進んだ残りの1社はイレギュラーで、書類応募から1ヶ月以上経ってから面接依頼がありました。書類審査は、驚くほど時間がかかりましたが、1次面接、2次面接、内定までわずか1週間というかなりのスピードであっという間でした。結局この会社でお世話になることにしました。

日本で面接を控えていた企業もありましたが、結局面接を辞退しました。興味がある企業だったので受けてみたかったけれど、一次面接、二次面接、結果までの期間(内定をもらえるかもわからない)を考えると、この時もらっている内定の返事を長期で待ってもらえるとは思えなかったこと、福利厚生や給与面(日本の方がはるかに好条件で魅力的)、仕事内容などいろいろ考えてはみたものの、内定をもらったら帰国しなきゃだし、そもそもタイに残ろうと思った理由を考えるとこれでよかったのかなと思っています。

面接

書類選考で苦戦していた私は面接までたどりつけただけで、ちょっとした達成感。面接を受けた3社のうち、2社は日系、1社はタイ企業でした。

英語での面接もあるかなと思い、Youtubeで英語面接の動画を参考に想定質問の回答の練習をしたものの、結局今回は日本語のみしか使用しませんでした。二次面接に進んだ場合は、タイ人スタッフと英語での面接がある企業もありましたが、不採用だったためどんな感じなのかはわからずじまい。でも、日本人を募集している会社だと、英語は日常会話レベルもしくはビジネスレベルとかなので、それほど高いレベルは求められていないことがほとんどだと思います。それよりもタイ語が話せる方がかなりのアドバンテージになります、当たり前ですが・・・。

3社しか受けていないので、参考になるかはわかりませんが、面接でよく聞かれた質問(質問の仕方は微妙に違いましたが内容はほぼ同じ)は以下の通り。

・これまでの経歴を含め自己紹介をしてください

・あなたの強み(得意なこと、活かせるスキル)はなんですか(具体例も聞かれる)

・これまで仕事で成し遂げた成果

・タイに移住したきっかけと現職の仕事内容

・なぜ帰国せずタイで転職をしたいのか(今後もタイに長く住むつもりか)

・現在の給与額と希望給与額

・(面接の最後に)何か質問はありますか

タイの日系企業ならでは?だなと思ったのが、「ゴルフはしますか」「お客さんとの食事会(接待)がある場合は参加できますか」という質問もありました。この質問は、人材紹介会社でも聞かれました。

まとめ

当たり前のことながら、タイの日本人(外国人)向けの求人数は日本人が日本で働くより圧倒的に少なく、業界や職種も限定的であることは間違いありません。ただJETROの調査によると2021年現在、在タイ日系企業は5,856社もあり、日系企業でなくても日本のマーケットに進出していたり日本の顧客を持つタイ企業や外資系企業でも割と日本人を募集していて、日本以外で日本人が現地で職を得やすい国ではあるのかなと思います。

人材紹介会社の方に聞くと、2020年春のコロナのパンデミックで一時は求人はかなり減少したけど、その後徐々に復活しつつあるとのこと(2021年4月以降のコロナ第3波は、これまでで一番状況が深刻なので、現在はまた状況は変わっているかもしれませんが)。ただ、求人数に対して応募者はかなり多いようなので、少しでも気になる求人はとりあえずどんどん応募してみるのがとよいと思います。人材紹介の方も言ってましたが、入社するかどうかは内定をもらってから考えればいいだけ。あと、募集要項に書いてあるスキルや年齢(〇〇経験▲年以上、タイ語ビジネスレベル、年齢●歳までなど)が該当していなくても意外とOKな場合もあるので、諦めないで応募してみてください。

よく就職活動とは、婚活のようなものと言われますが、本当にその通り。もちろん経験やスキルも大切だけれども、それ以上に企業側の求める人物像と応募者側の意向が合致しているかどうか、そして運やタイミングも大きく関係してくると思います。今回の私の場合もあと1週間でも連絡が遅ければ、日本帰国を決めていたと思います。

今このブログを読んでくれている方は、きっとタイで転職活動したいけど、何からはじめればいいのかわからない、もしくは思うような結果が得られないと思っているかもしれません。私も転職活動前や活動中は先の見えない不安と挫折感でいっぱいでした。

人それぞれ持っているものも状況(スキルや譲れない条件)も違うので、何が正解かなんて言えないけれど、転職活動で一つ言えることは、まずは一歩を踏み出し、内定を得られるまでは動き続けるしかないです。行動量は必ず結果につながるはず。

そして、働き方がますます多様化してきている今の時代、必ずしも会社に就職することだけが働くことじゃない。私は結局もうしばらく会社員として働く道を選びましたが、今回の転職活動は自分の今後の働き方についても深く考えさせられました。

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