日々世界中で状況が悪化している新型コロナウィルス(COVID-19)ですが、ここタイでも常にトピックに上がっています。
タイでは毎年インフルエンザやデング熱などの重症になりやすい感染症、さらに乾季は視界不良になるくらいの大気汚染PM2.5が深刻ですが、私が5年タイに住んでいて、ここまで徹底して注意喚起が行われているのは今回の新型コロナウィルス(COVID-19)が初めてかもしれません。デパートやレストランの入り口にはアルコール消毒剤が置かれ、コンドミニアムやオフィスビルなど日常生活で利用するほとんどの場所に手洗い、うがい、マスク着用などに関する案内が貼られています。
感染地域からタイの入国について
2月18日にタイ保健省から日本からの渡航者も新たにスクリーニングチェック対象となると言う発表から日に日に警戒感が強まっていましたが、2月27日さらに新たな発表があり、大使館から以下のメールが配信されました。
2月27日,タイ保健省は新型コロナウィルス(COVID-19)に関して,感染例が多く見られる地域(以下「感染地域」現時点の対象地域:中国,香港,マカオ,台湾,韓国,日本,シンガポール,イタリア及びイラン)との間を出入国する方に,14日間の自宅等における症状の観察等の協力を要請する旨発表しました。
タイ保健省の発表は以下のとおりです。
タイ王国と新型コロナウィルス感染症の感染地域との間を出入国する市民に対する協力の要請。
(在留邦人に関連する部分のみ)
・渡航の後,空港等の検査場での渡航者の検査と保健省の病気管理予防措置を厳格に守ることに協力を求める。検査場での検査で症状がある場合には,治療のために所定の病院に移送されなければなりません。・空港等の検査場での検査で症状がない場合でも,14日間,自宅やホテル等で症状を観察するよう協力をお願いします。その間,ショッピングセンター,映画館,学校,電車などの人が混み合う公共の場に行くことは避け,コップ,スプーン,タオルなどの物を他者と共有せず,手洗いを励行し,咳やくしゃみをするときは口と鼻をふさぐなど,衛生的な振る舞いを心がけてください。
・感染地域から帰国後の14日以内の間,熱,咳,くしゃみ,鼻水,のどの痛みがあれば,マスクを着用し,手洗いを励行し,自宅近くの病院で医者に渡航歴を告げ,診察を受けてください。
なお,新型コロナウィルスに関して,当地で報道されているとおり,日本への渡航歴のあるタイ人感染者が日本への渡航歴を当初申告していなかった事案が発生し問題となっております。
2月18日付けの当館メールでもお知らせしているとおり,日本を含めた国内で感染例が増加している地域からの渡航者及び14日以内にこれらの地域に滞在した渡航者については,検疫強化の対象となっております。
つきましては,引き続き,入国時や病院受診時など,必要な場合にはきちんと日本等への渡航歴をご申告いただくようお願いします。
在タイ日本国大使館
今後の状況によっては感染国からの帰国者は14日間自宅待機が義務化される可能性もあるかもしれませんね。
すでに感染地域への旅行する場合は、会社(上司)の承認がないと渡航できないとしている会社もあり、海外旅行をキャンセルしたタイ人の話もチラホラ聞きます。
コロナに関しては、日本は危険国で、タイでも警戒されていて、日本人と働くタイ人は日本から入国する同僚や上司に対してもかなり敏感になっています。今のところ差別的な扱いはされていませんが、今後の状況次第では、日本から遊びにきた友達や日本から帰ってきた在住者と会うのも気を使うようになりそうです。
コロナウィルスを乗り切るには
未だわからないことが多い新型コロナウィルス。未知のものに恐怖を抱くのは人間の当然の反応ですが、冷静に自分にできることをするだけかなと思っています。
ちなみに私は今のところ特別なことはしておらず、感染予防と言えることは、
- こまめな手洗い(気分でうがいも)
- 喉を乾燥から防ぐため水をこまめにとる
- 外から帰ってきたらまずシャワーを浴びる
- 睡眠を十分にとる
- 神経質になりすぎない
- お酒を控える
- 体調が悪い時は無理せず早め休む
コロナ騒動からは手洗いの回数が以前より増えたこととお酒を控えるようになったことくらいです。どれも当たり前のことですが自分の身を守れるのは自分だけ。健康でいることが一番の予防。
因みに神経質なタイ人の彼は、レストランで食事する前に手洗い(まあ理解できる)→メニューをティッシュで掴み直で触らない(えっ?)→カード支払いでサインする時のボールペンもティッシュで掴む(まじか)。でもあらかじめテーブルに置かれてたフォークとスプーンは拭かない(そこまでするなら拭いて欲しかった)。
本人曰く、何も対策しないよりやり過ぎくらいやったほうがいいと。(そのうち私もバイ菌扱いされそうで怖い・・・)
現在のタイのトレンド?COVID-19保険
先週くらいからタイの複数の保険会社で販売されはじめた「COVID-19保険」。こんな時でもいち早く顧客のニーズに応える(商魂たくましい)タイの市場に思わず、あっぱれ。
保険会社や加入プランによって様々だけど、ざっと見た感じだと年間500〜900バーツ(もっと安いプランもありますが、安心できる内容のプランがこのくらい)で、陽性反応がでた場合は、その時点で50000〜100000バーツ一律で支払われる、もしくは上限まで実費が補償されると言うもの。これにプラスして各社で死亡した場合の保障金や入院費用が加算されるものなどがあり。
- Dhipaya Insurance クルンシー(アユタヤ銀行)の窓口orネット申し込み可
- Viriyah Insurance プランの参考ページはこちら
外国人でも加入ができるものの場合は、たいてい6ヶ月以上タイに滞在していることが条件で、その他感染地域に渡航していた場合は14日以上(30日以上)経過していることなど各社により諸条件があるようです。条件を満たした場合は申し込み当日もしくは翌日から有効とのこと。
この他にもSyn Mun Kong InsuranceやBangkok Insuranceなどからも販売されていて、今後も増えそうな感じがします。Muang Thaiの場合は、すでに保険加入者であればCOVIC-19保険が無料で付帯できるようです。
タイで報告されている感染者は3/1現在42人、その内30人はすでに回復、11人が治療中、1人が亡くなっています。この数字を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、色々考えて、私は現状はまだ保険加入の必要はないかなと。ただ今後タイでさらに感染が拡大しそうな場合は加入を検討するかも・・・。
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