こんにちは。
マデイラ島のハイキングといえば、まず名前が挙がるのが「PR8 ヴェレダ・ダ・ポンタ・デ・サンロウレンソ(Vereda da Ponta de São Lourenço)」。
島の東端に突き出た細長い半島を歩くコースで、荒々しい断崖と雄大な大西洋の海が広がる絶景が続きます。マデイラ島内でも屈指の人気コースとして、多くの旅行者が訪れます。
「レンタカーなしで行けるの?」と思う方もいるかもしれませんが、答えはYES。路線バスか送迎サービスを使えば、レンタカーなしでも問題なくアクセスできます。
この記事では、実際にレンタカーなし・一人旅でPR8を歩いた体験をもとに、行き方・入場料・持ち物・コースの様子をまとめます。
PR8 ヴェレダ・ダ・ポンタ・デ・サンロウレンソとは
PR8は、マデイラ島の東端に位置する「ポンタ・デ・サンロウレンソ自然保護区(Ponta de São Lourenço Natural Reserve)」内のハイキングコースです。
「PR」とはポルトガル語でPequena Rota(ショートルート)の略で、マデイラ島のハイキングコースにはPR+ナンバーが付けられています。PR8はその中でも特に人気の高いコース。
コース概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 距離 | 往復約6km |
| 所要時間 | 2.5〜3時間(休憩含む) |
| 難易度 | 中級(整備済み。山頂付近のみ注意) |
| 入場料 | 4.50€(要オンライン予約) |
コース自体は整備されていて、案内板もわかりやすく、観光客も多いので迷うことはほぼありません。
子供も結構見かけたので、アウトドア好きのファミリーにもおすすめです。
ただし、最後の山頂アタック区間は足場が一部未整備で滑りやすい場所や、手すりの針金が飛び出ている箇所があるので、注意が必要です。
また、日陰がほとんどないコースで、天候や風の影響を受けやすいため、晴れた日でも冬は防風・防寒対策、夏は帽子やサングラス、日焼け止めなど日除け対策必須です。
入場料と予約方法
PR8は入場料が必要です。
- 入場料:4.50€(2026年1月時点)
- 支払い方法:クレジットカード払い(現金不可)
時間ごとに入場人数に制限があるため、事前のオンライン予約をおすすめします。当日でも空きがあれば現地で購入できるようですが、週末やハイシーズンは売り切れる可能性があります。
予約はマデイラ政府公式サイトから行えます。購入後に登録したメールに届くチケット(PDF)のQRコードを、入口にいる係員に提示して入場します。

※入場時間帯は、予約時に指定する必要があります。上記は9:00〜2時間半以内(11:30まで)に入場する必要ありという意味です。
PR8への行き方
PR8の入口は、フンシャルから島の東端方向(空港方面)へ車で約40分の場所にあります。
主なアクセス方法は、
- レンタカー
- 路線バス
- 往復送迎サービス
レンタカーで行くのが最も自由度は高いですが、PR8の駐車場は限られていて、かなり手前の道路脇に路駐している車もたくさん見かけたので、駐車スペースを見つからな場合は入口まで結構歩くことになるかもしれません。
※タクシー(もしくは配車アプリUberやBolt)も使えると思いますが、復路は掴まらない可能性もあるので、タクシー利用の場合は往路のみ利用し、復路はバス利用などのプランBも考えておいた方がよさそうです。
1. 路線バス
フンシャルから路線バスで行くことができます。
- 所要時間: フンシャルから約1時間15分
- 料金: 片道2.60€程度(*未確認なので値上がりしている可能性あり)
- 注意点: 本数が少ないため、事前に時刻表を確認必須。
フンシャルではマリーナ含む、いくつかの停留所を経由するようです(未確認)。復路は、PR8の入口(Baía d’Abraの円形駐車場)の外側(↓の地図のあたり)に停車しているのが確認できました。
バスは車に比べて時間がかかりますが、コスト重視なら利用価値あり。ただハイキング後にかなり待つ可能性もある(PR8の入口には、移動式のスナックスタンドのみ、休憩スペースなし)ので、復路の時刻は事前に調べておくことをおすすめします。
2. 往復送迎サービス
フンシャルのホテル(もしくは最寄りのポイント)から、PR8入口までの往復送迎サービスが利用できます。私はGetYourGuideで送迎サービスを予約しました。
フンシャルの街中にはたくさん旅行代理店があり、同様のサービスを提供しているのでカウンターで直接申し込みも可能なほか、ホテルのレセプションでも手配できそうでした。ただ料金は、街中のツアー会社もGetYourGuideもあまり大差なさそうだったので、旅行日程が限られている場合は、オンラインで早めに予約しておいた方がよさそうです。
料金: 約30€(1,109バーツ、2026年1月時点)
サービス内容:
- フンシャル(と空港の間の一部エリア)のホテルからPR8入口まで送迎(片道約40分)
- 現地到着後、簡単なルート説明あり
- 現地では約4時間の自由時間
- 帰りは同じドライバーがホテルまで送迎
※私が利用した時は、もう1組別のお客さんと乗合いだったので、場合によっては数組混載になる可能性もあり
ハイキング後は疲れていたので、ホテルまでそのまま送迎してもらえるのは本当にラクでした。バスに比べると料金は高くなりますが、時間の効率と体力の消耗を考えると十分に価値があると思います。
実際に歩いたPR8のコースの様子
スタート地点の様子
PR8のスタート地点はBaía d’Abra(バイア・ダブラ)駐車場です。入口に係員がいて、チケットのチェックがあり、オンライン予約のQRコードを見せて入場します。
スタート地点にはコースマップが設置されているので、全体像を確認してから出発できます。送迎サービス利用の場合は、ここでドライバーからコースの簡単な説明があります。

ブリーフィングを受けた後、集合時間を確認して、いよいよハイキングスタート。

ボードウォークが敷かれたトレイルがしばらく続きます。

コース前半〜中盤
コースはわかりやすく、道もよく整備されています。旅行客も多いので、基本的に迷うことはありません。
左右を海に挟まれた細長い半島を歩くため、開放感は抜群。視界を遮るものがなく、遠くまで見渡せます。

最初のビューポイント。PRのコース全景が見渡せます。眼下の岩場の透き通ったビーチも美しい。

前半は比較的なだらかな道が続き、歩きやすいです。
途中から岩場が増え、アップダウンも出てきます。コース全体を通して日陰がほぼないため、天気のよい日は直射日光にさらされます。

半島の北側の2つ目のビューポイントに到着。
先ほどの穏やかなビーチとは一転、こちらは激しい波が打ちつける荒々しい海岸。

遮るものが何もなく、大西洋を吹く風が直撃。台風並みの強風で、立っているのもままらない。
旅行者で混み合っているのと、強風で撮影するのも一苦労・・・ということで、早々に退散しました。

2番目のビュースポットの後は、少し上りが続きます。振り返ると、半島を挟んで南側の穏やかな海と対照的に荒々しい北側の海が見晴らせます。

波の浸食でできた独特な湾。自然の威力はすごいですね。

その後もしばらくは時折吹く突風に飛ばされないように歩くことで必死。

でも、振り返るとこの景色。何度見ても美しく、しばらく見入ってしまいます。

途中、半島の最も細い部分のトレイルに水たまりがあり、行き交う人で渋滞する場面も。
コース後半〜山頂
スタートから1時間ほどで、分岐点となる案内板がありました。

ここから左右にトレイルが分かれますが、どちらから行ってもゴール地点に辿り着けます。私は、行きは南側(写真右)から、帰りは北側(写真左)のトレイルを歩きました。
案内板の奥に見える建物がカフェ。ここで、ドリンク、軽食がとれるほか、トイレ(有料)も利用できます。

カフェの近くには、人間のおこぼれを待っているのか、、、海鳥が一羽、ちょこんと佇んでいました。
さて、PR8のクライマックスは、最後の山頂アタック。
距離はそれほどありませんが、この区間だけは少し険しくなり、足場も滑りやすく不安定。
注意: 手すりの針金が飛び出している箇所があります。私はうっかり掴まった際に擦り傷ができてしまいました。手すりをつかむ場合はご注意ください。

ゼエハアと息を切らしながら登っていくと、ゴール地点が見えてきました。

山頂(ゴール地点)からの眺めは「この世の果て」のような圧巻の景色。
遥か遠くまで海が広がり、マデイラ島の雄大な自然をダイレクトに感じられます。

のんびり景色を楽しんでいる人もいましたが、実際はここも台風並みの強風。場所もそれほど広くないので、私は数分で退散してしまいました。スマホやカメラを落とさないよう十分注意が必要です。

ゴールの山頂から下った後は、北側のトレイル近くの斜面の岩の上で、しばし休憩。
持参したパンを食べていたら、そばを通った旅行者に、「きっとそこからの景色は絶景にちがいない」と微笑まれました。
そうなんです。この景色を見ながらの休憩プライスレス!スーパーで買ったパンも、3倍増しくらい美味しく感じられました(シチュエーションマジック)。
絶景を堪能したら、再びスタート地点へ戻ります。
往路は、ビュースポットに立ち寄りながらだったので、1時間40分ほどかかりましたが、復路は40〜50分ほど。途中休憩入れて、トータルで3時間ほどでした。もう少し、休憩をゆっくりとっても良かったかも。

ピックアップの待ち合わせ時間までにまだ時間があったので、駐車場付近を散策。
大昔は海底だったのか、表面に独特な模様のある岩場。

駐車場横の小高い丘からの景色も素晴らしいので、時間があればぜひ立ち寄ってみてください。
持ち物・服装チェックリスト
季節共通
- 歩きやすいシューズ(できればトレッキングシューズ)
- 飲料水(日陰がない&ゴール付近のカフェまで途中に売店もないため)
- 軽食・スナック(スタート地点のスナックスタンドとゴール付近にカフェで購入可)
- ウインドブレーカー(場所により風が強い)
- カメラ(絶景をぜひ思い出に)
夏(6月〜9月)
- 帽子(直射日光を避けるため必須)
- サングラス
- 日焼け止め
- タオル
- 水はさらに多めに(1L以上推奨)
秋・冬(10月〜3月)
- サングラス
- レインコート(ポンチョ)またはレインジャケット(天候が変わりやすい)
- 重ね着できるウェア(途中暑くなる場合もあり、温度調節しやすい服装で)
PR8をもっと楽しむためのポイント
天気の見極めが重要
冬のマデイラ島は天候が変わりやすく、エリアによって大きく異なります。出発前に天気予報を確認するのはもちろんですが、特に冬季は雨天や強風になる可能性が高いです。天気が不安定な日はコンディションが悪化するリスクがあるので、余裕があればスケジュールを調整してより天気のよい日に設定することをおすすめします。
ちなみに私が訪れた1月は冬季。ゴール前にポツポツと小雨が降り、ゴール後にスコールのような雨に見舞われました。冬のマデイラのお天気は気まぐれ(変わりやすい)なので、特に冬に訪れる場合は、ウォータープルーフジャケットやレインコートを持参することをおすすめします。
早めの出発がおすすめ
人気コースなので、午前中の早い時間帯のほうが混雑を避けやすいです。特にビューポイントや一部トレイルの狭いところでは、混雑する可能性が高くなります。また、入場人数の制限もあるため、チケットは余裕をもってオンライン予約をしておくと安心です。
最適な訪問シーズン
マデイラのハイキングは天気が安定しやすい春(4〜5月)と秋(9〜10月)が最もおすすめ。夏(6〜8月)は暑さが厳しいため、水分補給と日除け対策を十分に。冬は天候が不安定ですが、ホリデーシーズンを除けば観光客が比較的少なく静かに楽しめる面もあります。
まとめ
PR8ヴェレダ・ダ・ポンタ・デ・サンロウレンソは、マデイラ島を訪れるなら絶対に外せないハイキングコースです。断崖と海が織りなす絶景は、歩いた人にしか味わえない体験。
レンタカーがなくても、往復送迎サービスを使えばフンシャルから無理なくアクセスできます。ハイキング後に疲れた状態でもホテルまで送り届けてもらえるのは、一人旅には特にありがたいポイントです。
事前に入場チケットとアクセス手段を準備して、マデイラ随一の絶景ハイキングをぜひ楽しんでください。



コメント